コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

虚構新聞を愛読

以前から虚構新聞を愛読している。毎回最新記事を楽しみにしている。

その名のとおり、事実ではないフィクションだが、その風刺がウィットに富んでおり、ユーモアのセンスとリズム感溢れる文体で、毎回秀逸な文章である。

そこで、最近特に面白い記事を3選。

www.kyoko-np.net

省の名称がよい。何より大胆な発想で痛快である。

 

www.kyoko-np.net

従前の宣伝コピーにある「ドライなのど越し」に着想した、ドライの本来の意味を追求した画期的な商品である。メーカー名にも注目である。

 

www.kyoko-np.net

ここには一部事実の延長がある(値段据え置きで内容量を減らす)、事業の発想の転換としてこのようなout-of-box thinkingはコンサルタントにとっても重要である。

自分にとっての絶景

アメリカ留学時代に熱中したゴルフ。数々のゴルフコース、Ann Arbor周辺(街の中心から車で30分以内)のフェアウェイやグリーンや池や林が自分にとっての絶景である。

単に光景が美しいという視覚のみならず、当時受けた心象という解釈や嗅覚含めた総合的な感覚を以って絶景とする。

モニュメントヴァレーやデスヴァレーも然り波照間島も然りだ。

 

University of Michigan Golf Course

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Stonebridge Golf Club

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Leslie Park Golf Course

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Radrick Farms Golf Course

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Pine View Golf Course

 

 

ブログ開始2周年

2016年9月11日にはてブロ開始、昨日でまる2周年。

短い記事長い記事合わせ、毎日投稿し続け、合計942記事。

始めたきっかけは、自分が発信したいことを発信し続けることで、アイデンティティを明確にしようと思ったが、インプットのためのアウトプットとなり、関心、嗜好、多岐に渡ることを語る徒然なる雑短文集になっているが、自分のナレッジアーカイブとしての意味を持つようになってきた。

今読み返すと陳腐化した内容もあるものの、時に新たなアイデアを出すヒントにもなっている。

これからも続けようと思う。

アレクセイ(アリョーシャ)・スルタノフというピアニスト(2)

スルタノフについてはいくつか本が上梓されているが、Wikipediaやブログ等には書かれていないアリョーシャの人物像、特にピアニストとしての個性についてより理解を深めるべく、昨年出版された「アレクセイ・スルタノフ~伝説の若き天才ピアニスト~」(アルバン・コジマ著)を読んでみた。

www.hmv.co.jp

 

ところで自分は2011年と2016年の2回、スルタノフが晩年住んでいたFort Worthを訪ねており(コンクール参加のため)、必ずスルタノフは話題に上っていた。しかしその人物像は未だ自分の中で定まっていないので、支持する人しない人双方の意見を聞いてできるだけ客観的に把握したいと思っている。

 

この本に、「ピアニストとしてのスルタノフ」という一節がある。

まず著者はスルタノフの「先天的な能動性」を冒頭で挙げます。ここで著者が言う「能動性」とは、「自発的に音楽のエネルギーを聴衆にむかって放射する能力であり、またその能力を推進させるのに必要な意欲、好奇心、想像力、分析力、総括力、集中力というような、内から迸る(ほとばしる)『原動力』の作用を指します」だそうだ。

ただし、これは思うにスルタノフだけが持っている性質ではないと思う。個人的には(同意する人も多いと思うが)、アルゲリッチ、ポゴレリッチをはじめとする、強烈な個性で多くの聴衆を虜にしたピアニストに共通の特性であろう。とはいっても、これをなかなかCDやYouTubeで実感することは難しいかもしれない。ある程度はもちろん再現できているかもしれないが、コンサートホールでライブで体験して初めてその真価が判る(時間芸術としての音楽はほぼ例外なくそうであろうと思うが)ものであり、その意味では同時代人で無ければ判り得ないものなのであろう。こう思うともう二度とスルタノフの演奏をライブで聴けないのが残念でならない。

 

著者はまた、こうも書いている:

「スルタノフの場合、ステージに置かれたグランドピアノに触れた瞬間、あの小柄な身体(註:彼は日本人の標準からしても小柄なのである)からこうした熱いエネルギーが聴衆へと放射されます-あたかもそれが電波であるかのように。なぜでしょうか。『音楽を共に、分かち合う』というスルタノフの精神が、大手を広げて聴き手を包容するからです」と。

この「包容」という表現は実に的を得ていると思う。

さらに、こうも書いている:

「スルタノフの超絶的技巧、巨大な音響、目もくらむほどの指のスピードは、すべて、規模の大きな音楽表現を実現するに必要な手段に過ぎないのです」と。

 

さらには、「脱力」がスルタノフの巨大な音響と超絶技巧(特に三度)を可能とする本質であり、これは現代ではユジャ・ワンにも共通するとも述べている。

ピアノを弾くものなら誰でもがおそらくは終わりなき研鑽を求められる「脱力」がどこまでできているか。自分としては練習する際にどれだけ自分を心身ともにピアノに「あずけられるか」という感覚を大切にしている。スルタノフの演奏、特にチャイコフスキー1番、ラフマニノフ2番、ショパン2番のピアノ協奏曲を聴いて強く感じるのは、一切の躊躇も迷いも気負いも力みも不安も無く、意識を超越して全ての音がコントロールされている状態が体現されていることであり、驚異であると共に、自分の音楽におけるスコトーマを外し世界観を形成してくれている。

アレクセイ(アリョーシャ)・スルタノフというピアニスト(1)

まずはこちらをお聴きいただきたい。

www.youtube.com

夭逝したもはや伝説となったピアニスト、アレクセイ・スルタノフの1989年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール、ファイナルでのラフマニノフピアノ協奏曲第2番第1楽章の演奏(YouTubeのキャプションにはそう書いていないが、おそらくそうだと思われる。ご存知の方ご確認をお願いします)。

 

スルタノフの名はもう20年以上前から聞いているものの、真剣に聴いているのはつい最近のこと。チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番の音源を探していて(結局30人以上のピアニストの演奏を聴いている)、なんといっても良いと思ったのがスルタノフだからだ。

www.youtube.com

 

彼を支援する日本の団体もあり、日本にはスルタノフファンが多いと聞く(自分の友人にも何人かいある)し、日本人ピアニストの今泉響平さんや阪田知樹さんといった若手もスルタノフファンのようである(というより研究者といった方が適切かもしれない)。

 

何回かに分けてスルタノフについて自分の所感も交えて書いてみようと思う。

経済成長を加速する方法

この国が政策として打ち出せておらず、したがって当然の帰結ながら結果も出ず、ほとんどフィクショナルな金融緩和策や些末な小手先でなんとか財政の健全性を見せかけながら維持しているが、全てを解決する万能策があることに関係者は気づかないのであろうか。

あるいは認識していても構造的能力的に遂行できないのであろうか。

経済成長すれば税収も確保できプライマリーバランスなど何のこともなく維持できる。

人口動態に依存した経済成長から脱却する方法はある。

経済規模はストックの大小ではなく回転率に依存する。

要するに金が回ればいいのだ。

難しくはない。

金を回すにはどうすればいいか。

国民が金を使えばいい。

解決すべき課題はひとつだけ。

金を使う意義を作ることだ。

どうしても買いたいと思う製品やサービスを開発することだ。

安ければいいというものではない。

価値だ。

なぜ政府も行政も産業もそれを理解していないのか。

あるいは理解できないのか理解していても実行する能力がないのか。

ご意見をうかがいたい。

チャイコフスキーピアノ協奏曲第1番作品23

ふとしたきっかけで友人ピアニストがオケパートを弾いてくれることで来年2月に共演することになったチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番作品23の第1楽章の練習を開始した。

この曲は、ロシアの作曲家ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーПётр Ильич ЧайковскийPeter Ilyich Tchaikovsky1840年5月7日~1893年11月6日(満53歳没))が、34歳の1874年11月から1875年2月9日にかけて作曲した、チャイコフスキーの3曲のピアノ協奏曲の一つで、しばしばコンクールやコンサートで演奏される曲である。

この曲が名曲とされるに至ったのは、ホロヴィッツトスカニーニの名盤があることもさることながら、アメリカ人として華々しく1958年に第1回チャイコフスキー・コンクールで優勝したヴァン・クライバーン(1934年7月12日~2013年2月27日、満78歳没)のアルバムがビルボードで7週連続1位を獲得したということも大きいらしい。

 

この曲は3楽章から成り、演奏時間は35分ほどだが、その過半である20分以上は第1楽章である。

第1楽章は変則的なソナタ形式で、665小節から成る。

有名な序奏は107小節まで、その後108小節からウクライナ民謡に基づくとされる第一主題が提示され、184小節から甘美な第二主題が提示される。

267小節から450小節までが展開部、そして611小節からは終結部となる。

 

ピアノ協奏曲を練習するのはこれで何曲目だろうか。真剣に取り組む曲としては、モーツァルトのKv.488、シューマンプロコフィエフの2番1楽章、ベートーヴェンの4番1楽章に次いで5曲目だろうか。

普段からスクリャービンメシアンなど近現代曲を弾いている自分からすると、ロマン派であるチャイコフスキーは譜読みは楽であるものの、何と言っても壮麗さすなわち音の響きの豊かさと長いフレーズ感、構成感、そしてフル編成のオケを導くだけの構想力と推進力が求められることがこの曲の難しさである。

他のコンチェルトもそうだが、身体の使い方が良くないとこの曲は弾けない。指先の感覚は鋭敏ながらも、肩甲骨から弾くように、全身を預けるように弾けなくてはいけない。

 

YouTubeにはそれこそ数多の音源があるが、個人的に必聴といいたいのは以下の3つ:ヴァン・クライバーンプレトニョフバレンボイムである。

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

。。。と思ったが、やはりこの曲は素晴らしい演奏が数々ある。

 

リヒテル

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ホロヴィッツ

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ギレリス

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ブロンフマン

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ヴォロドス

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ポゴレリッチ

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キーシン

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ワイセンベルク

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ユジャワン

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ランラン

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辻井伸行

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スルタノフ

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アリス紗良オット

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チョソンジン

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ヴィルサラーぜ

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ルガンスキー

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トリフォノフ

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マツーエフ

https://youtu.be/BcPY0SZog7Y

 

 

 

 

器用貧乏

そこそこ何でもできるけど、なにひとつ飛び抜けたもののないことを器用貧乏という。

一方でなんでもひととおりできるからオールラウンダーという言い方もできる。

そこでさらにインテグレーターと言い換えよう。

ひととおりさまざまなことができるのみならず、自分がもつ能力を組み合わせたり一貫して発揮することで強みを打ち出す。

自分というのが組織でもいい。

つまり、バラバラに様々な機能があるのではなく、セットとしてまとめて統合しての能力である。

組み合わせ方は多いし、臨機応変に求められる諸機能を適宜組み合わせることができればなお良い。

それが求められるのが経営者であり、コンサルである。

組み合わせができないと単なる器用貧乏かスキルのデパートになってしまう。

台風21号

通常なら何も感じない台風だが今回は恐怖を感じた。

関西の知人友人がケガをしないまでも巻き込まれているし、関東でも風が強い。

激甚災害化している。

暑さといい水害といい今回の台風といい。

体調がここ数ヶ月優れないのはそのためか。

天災を侮ってはならない。

超高層ビルが今回は心配だった。超高層ビルの構造設計は風荷重で決まるからだ。