コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

イノベーション

AIはaltenative intelligence

AIはartificial intelligenceの略だが、これをalternative intelligenceとみなしたらどうか。 単なるセマンティックの問題ではない。 人工知能という時、本質的に人間の知能をmimicするということになっていないか。 人間の使う言語をAIがシンボルとしてしか…

人間増幅(AH)こそAIの役割

先日あるクローズドの研究会であるAIの専門家とされる(かなり有名である)方を講師に招いて議論する機会があった。 自分としては、もはやAIと一括りにして論じることになんの意味もないと思っているし、論じるなら所謂IoTやロボティクスも併せて論じないと…

デジタルツールで行動変容

糖尿病はsilent killerとも呼ばれ、日本を含む各国で患者数が潜在的に人口の1割にも及ぶ(日本やアメリカの場合)慢性疾患であり、毛細血管がダメージを受けるため腎不全、網膜の炎症や中枢神経障害といった合併症をもたらす恐ろしい病気である。 しかし徐々…

【読書メモ】明治維新という名の洗脳

今年2018年は1868年の大政奉還から150年で、国を挙げて(一部かなり熱狂的に)「明治維新150年」機運が盛り上がっている。 なぜなのか。 自分は昔から「坂の上の雲」的な、司馬遼太郎史観とされる(司馬遼太郎さんのせいではなくそれを盛り上げた人々によっ…

スマート農業をhypeにしてはならない

ここ1年、にわかに「スマート農業」が脚光を浴びており、日本のみならず米国でも欧州各国でも様々な取組が進められており、市場の動向を読み経営を指南する立場としても大いに着目している。 実際にスマート農業を手掛けている方々とも話をし、実際に農業を…

新規事業は必ず失敗する

企業が存続するには新規事業は必要である。 如何なる事業も衰退を免れない。未充足であった顧客ニーズは充足され、成長事業であれば新規参入も促され競合は激化、収益性は低下し市場は縮小する(残存者利益はあり得るが必ずしも持続可能ではない)。 現時点…

夢に出てきたクルマは世界最小の車より小さかった

先日見た夢(ほとんど毎日違う夢を見ます)で自分が運転したクルマは、「こんなんで公道走っていいのか⁉️」と思うほど小さかった。 ドアは片側だけ、シートは小さな箱のようで、自分が乗ってビジネスバッグを置いたらもうあとは何も載せられない。これで公道…

両雄並び立たせるには

各々の分野で世界一と言える能力を持つ人材を集めたチームは機能しないことがほとんどだ。 理由: ・個々人の孤高的な性格と働き方 ・互いの不理解(あまりに専門性が高く理解できない) ・チームとしての方向性が定まっていない ・率いるプロがいない チー…

感動とは何なのかをテーマにする

音楽でも美術でも建築でも文学でも歴史に名を残し人々を惹きつけ止まぬ感動を与える作品の本質は何なのか。 感動というのは学術用語ではないので厳密な定義は存在しないらしい。 厳密な定義は果たして可能なのだろうか。ここで言う厳密な定義とはセマンティ…

ブラック企業を無くしたい

自分の仕事、コンサルタントという仕事の目的は、かねがね「事業価値の向上」と言っているが、決してこれと同義ではないものの、自分を駆り立てるのは「ブラック企業を無くしたい」という一念である。 これまで勤務した企業は、必ずしも世間的に、明示的にブ…

超音速旅客機の時代が(再び)やってくる

・・・というお題で書こうと思ったものの、実際に超音速を地球上で記録した車はあるのでちょっとお題を変えることに。というのも、その車がほとんどロケットで見た目もとても車とは言いたくないものなので。 超音速旅客機が再び脚光を浴びているようです。 f…

ロボット展に行ってきました

ビッグサイトで開催中の国際ロボット展2017の招待券をいただいたので昨日午前中仕事の情報収集と何人かの知り合いに会いに行って来ました。 あいにくの天候でしたが、先日のFACTORY展よりもはるかに多い入場者数だったようです。 多軸多関節ロボットの展示が…

メシアンの天地創造:非対称な拡大の美

メシアンの「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」(Vingt Regards dur l'enfant Jesus)の全20曲中最難曲とされる第6番「その方によってすべては成された)(通称:天地創造)はやや複雑な主題が古典的なカノンや反行、逆行に加え、メシアン独自の語法である「非…

ドバイが熱い

ぐだぐだ無駄な解説は不要。 百聞は一見に如かず。 futurism.com 近々仕事の用事を作って行ってくる。

読書メモ:人体600万年史

Twitterで為末大さん(陸上男子400メートルハードル日本記録保持者、元オリンピック選手・世界選手権銅メダル2回獲得アスリート)が「必読です」と勧めていた本を読み始めました。 日本語訳が上下巻で出ていますが: https://www.amazon.co.jp/dp/4152095652…

迷信とは思考停止

昨日は土曜でしたが、参画している渋沢経営塾(第9期)の第5回、第6回塾が開催されました。 この塾は渋沢栄一の「論語と算盤」の各章に沿って毎回1章ずつ議論していくのですが、第5回の課題は「理想と迷信」でした。 渋沢栄一は特に迷信を嫌ったといいます。…

エキサイティングな未来

日本のマクロな状況は少子高齢化、国債発行残高と利払負担の大きさ、北朝鮮の脅威、米国や中国、ロシアとの関係、製造業の相次ぐ不祥事、テロの脅威、政治より政局の国政、地方自治体の経営不安など負の側面ばかりが報じられているが、それもこれも未来に希…

両雄並び立たず

以前あるクライアントの長期戦略策定プロジェクトで自分が発案し提言した「熱きプロ集団」が大変好評を博し採用されたことがある。 しかしこれは言うに易し行なうに難しの典型である。 ある分野に優れたプロで他の分野の専門家と対話ができなければその集団…

もはやSFではない

タイムマシンはもはやSFではないらしい。時間の流れは止められないし逆らえなくとも曲げることはできるらしい。 世界のどこへでも数時間で移動できるというのも夢物語ではないらしい。HyperloopやHypersonic Planeの開発が一気に進み実用化するかもしれない…

わからなくなったら視点をずらす

製造業の未来について考えている。 YoutubeでIndustry ⒋0関連動画を30本ぐらい見た。設計から製品完成までIoTにHRCにとコンセプトは正しいと思うが、果たしてこれで良いのかわからなくなってしまった。 よりintelligentに よりflexibleに よりintegratedに …

スマートファクトリーはどうスマートなのか

インダストリー4.0(Industrie 4.0)はドイツで進行中ですが、実際にどのようなものなのかを見たことはないので、Youtubeで動画を探してみました。 www.youtube.com Industrie 4.0(ドイツ語です)の核であるスマートファクトリー(smart factory)は、単に…

読書メモ:エクサスケールの衝撃

前々から知ってはいたのですが、単なるスパコン(スーパーコンピュータ)の本だろうとたかをくくって手にしなかったこの本は必読です! www.amazon.co.jp これも1年ほど前から研究テーマとしているシンギュラリティがテーマのこの587ページもある大著は、壮…

逃げるが勝ち

ビジネスでもピアノでも「がんばる」ことを必要条件と考えてはいけない。 辛いことに正面から向き合うことが正しいとは限らない。 そこは本当に「がんばる」べき箇所なのか。 もっと楽にやる方法はないのか。 そもそもやるべきことなのか。 真の目的は何なの…

イノベーションを起こす(2)

前回はイノベーションとは何かにつき簡単に持論を述べました。 jimkbys471.hatenablog.com 引き続きイノベーションの定義です。 コンサルタントは本来言葉の定義を厳密に行った上で厳選して使うのが基本姿勢です。なぜならばクライアントの現状や思いを正確…

イノベーションを起こす(1)

仕事で何がやりたいかと聞かれれば(聞かれなくても言いたいのは)イノベーションを起こすことだ。 今産業界ではイノベーションという言葉を聞かない目にしないことの方が珍しいが、イノベーションの語彙の理解は、要素技術レベルから社会レベルまで非常に幅…