コンサルタント=ピアニストはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストが仕事術とピアノと減量と英語と沖縄とかについて語ります

コンサルティング

眼精疲労に目薬は効かない

ここ2か月、買収案件の事業DD(デューデリジェンス)のベンチャー企業のハンズオン成長支援できわめて忙しい。 国会図書館に通い膨大な資料を読み、ウェブで隈なく情報収集し、Excelで分析しPowerPoint資料を作成することにずっと追われている。 誰か若手を…

不動産クラウドファンディング

先日不動産テックについて書いた。不動産テックはフィンテックの一部だという人もいるし、単なる「スクレイピング」だと批判する人もいるが、それはあまり本質的ではなく、テクノロジーによってこれまでの不動産の常識を覆し、前提を変え、制約を外し、社会…

孤軍奮闘孤立無援

一流の職人でチームは組めない。 わが社がめざしているのはドリームチームだが、いざ自分が業務を担当してしまうとプロである以上クライアントの期待に全力で応えねばならず、全力である以上他のメンバーを助ける余裕はない。 他のプロからしても同じこと。…

不動産テック

なにやらフィンテックFintechに続きリアルテックReTechなる言葉が昨年あたりから言われ始めアドテック含め〇〇テックが氾濫している。 不動産という業界はITの活用、というよりデジタル化が遅れている領域と言われているが、大学の頃から建設CADをやり、建物…

カウンセリング体験

先日、カウンセリングを受けてきました。 カウンセリングというと、一般的には臨床心理士が精神を病んだ人に対して療法の一つとして行われるもの、という形で受け止められる傾向が強いと思うが、今回のカウンセリングを受けた目的は、「治す」ことではなく、…

コンサルの技シリーズ(13)異才のレバレッジ

シリーズが進むにつれ難度が増すコンサルの技シリーズ。 連載13回目ともなると、もはやこの段階になると従来のコンサルという範疇では語れない。 コンサルタントが苦手であることが多い異才のレバレッジである。 コンサル業界に長くいると、クライアントは様…

特異点解消定理

中学の頃、親から勧められて広中平祐先生の「学問の発見」を読んだ。 広中平祐先生は代数幾何学の世界的権威で、フィールズ賞受賞者だ。 フィールズ賞受賞の理由は特異点解消定理である。 当時の自分はおろか今でもその理論を理解しているとは言い難いが、次…

コンサルの技シリーズ(13)大企業のベンチャー投資

昨年から、Corporate Acceleratorとかなんとか、大企業が新たな技術(AIなど)を取り込みベンチャー企業に出資したり買収したり、あるいは出資はせずとも提携するといった取組が増えている。 動機はもっともだし、自社にないケイパビリティ(技術のみならず…

コンサルの技シリーズ(12)事業撤退

コンサルの技シリーズ連載12回目は、おそらく最も難度の高い事業撤退についてシンプルに述べる。 特に日本企業相手の難度は高い。 難度が高いということはすなわちコンサルティングのニーズが強くかつコンサルに求められる能力水準も高いため、一流でなけれ…

コンサルの技シリーズ⑪紺屋の白袴

日本の諺に「紺屋の白袴」がある。 コトバンクの定義を引用する: 「紺屋(こうや)の白袴(しろばかま) 紺屋が、自分の袴は染めないで、いつも白袴をはいていること。 他人のことに忙しくて、自分自身のことには手が回らないことのたとえ。」 これは例外なくど…

コンサルの技シリーズ⑩PMI

コンサルの技シリーズ10回目はこれまたコンサルタントとしての総合力が問われるPMI(post-merger integration、買収後統合)を取り上げる。 PMIについては、コンサルタントとしても、また事業会社における実務の両面で携わっているので、その経験を活かして…

コンサルの技シリーズ⑨新規事業の立ち上げ

以前このブログにも書いたテーマであるが、いかなるエクセレントカンパニーであろうとも不得手なことは新規事業の立ち上げである。 いやより正確に言うと、きちんと立ち上げることができないのである。 これは組織能力云々ではなく構造的な問題である。 jimk…

コンサルの技シリーズ⑧能ある鷹は爪を隠す

基本スキルであるロジカルシンキングやフェルミ推定、各種定量分析により高度なファシリテーションやインタビューなどについて述べてきたが、今回は一流のコンサルタントは能ある鷹でなければならないことについて述べる。 そう。能ある鷹は爪を隠すものであ…

コンサルの技シリーズ⑦若手のレバレッジ

大手のコンサルティングファームでは新卒も中途も採用するが、採用した若手を如何に「レバレッジ」できるかは、ファームのエコノミクスを維持する上で必須であり、プロジェクトを効率的効果的に遂行するかを左右する。 そしてこの「レバレッジ」はプロマネ(…

コンサルの技シリーズ⑥攻めのインタビュー

連載6回目の今日は、プロのコンサルタントの重要なスキルとして、今回はインタビューを取り上げる。 コンサルタントはそもそも知識と思考のみならず情報収集・分析、広義のコミュニケーション能力やビジネスツールを駆使するスキルなどの「総合力」を問われ…

コンサルの技シリーズ⑤攻めのファシリテーション

連載5回目の今日は、プロのコンサルタントの重要なスキルとして、今回はファシリテーションを取り上げる。 ファシリテーションは「促す」という意味であり、ビジネスの文脈では会議において参加者が意見を述べる、アイデアを出すことを促すということになる…

コンサルの技シリーズ④expectation management

シニアな(駆け出しではない)コンサルタントにとって最も重要かつ難度が高いことは何かと聞かれたら迷わずexpectation managementと答える。 expectation managementとは何か。 期待値マネジメントである。 期待値とは、クライアントの、コンサルティングプ…

コンサルの技シリーズ③クライアントを叱りつける

これは最高難度のスキルである。コンサルタントとして。 しかし実は最も求められることの一つである。 叱りつけるとは単なる憂さ晴らしでもあら捜しでもない。 あなたがコンサルタントであるとして、どうクライアントを叱りつけますか? そしてそれによりク…

コンサルの技シリーズ②MECE

コンサルもしくはコンサルを志す人なら知らざるでは済まされないキーワードはMECE。 先日、ある物知りを自認する勉強家の社長にMECEと言ったら「何ですかそれ?」と聞かれたので説明したが、実はあまり一般的ではないかもしれない。 一流とされるコンサルフ…

一日十万歩80km歩いたよ

きのうはfitbitフレンズ仲間で流行っている神チャレ(1日10万歩)に挑戦! そして達成! 朝1時に起き、2時に自宅を出発。目指すは葛西臨海公園。距離は36km。 7時間ほぼ休まずに歩き、9時に葛西臨海公園に到着。練馬→豊島→新宿→文京→千代田→中央→江東→江戸川…

コンサルの技シリーズ①売上予測(成熟事業編)

コンサルの必須基本動作であり熟練に限りが無く手腕が問われる技はなんといっても売上予測である。 成長戦略策定においても、M&Aや事業承継の助言(事業価値評価)においても、売上予測は必須であり最も難しい。 成熟した事業ならまだしも、萌芽期にあるスタ…

即戦力採用において企業がすべきこと

最近よく見かけるTVCMに「即戦力なら〇〇」というのがある。 企業の人材採用において、即戦力をタイムリーに確保できることは言うまでもなく重要だが、日頃クライアント始め多くの企業の社長や役員の方々と話していると、そもそも即戦力確保において企業が考…

グローバル化は死語

日本企業は未だ「グローバル化」を標榜する向きが多いように見受ける。経営の定性目標として掲げることは正しい。なぜならグローバル化すべきであるし、それら企業はグローバル化できていないからだ。 問題はグローバル化の本質を捉えて標榜しているか否かで…

量子コンピュータは実現するのかYoutube観てみた

こんどの研究会で某有名外資系IT企業の方が量子コンピュータの講演をするというので予習をしておかなければならない。 というより、先端技術は仕事上ある程度理解しておかないと(AIでもIoTでもロボティクスでも再生医療でもブロックチェーンでも)いけない…

法則は人工

〜すれば〜なる、といういわゆる「法則」を人間は好む。 必ずしも因果関係が立証されているものではなくても、必ずしも正しくなくとも、それが単なる傾向や疑似相関であってもである。 経験則や黄金律というものも法則とされる場合もある。 厳密でなくてもい…

MBA留学で得たもの

30前後で米国の有名ビジネススクールに2年間留学し、MBAを取得したが、直接的に得たものは特にない。 MBAという学位そのものの稀少価値はとっくに失われている。 人脈とは言ってもないわけではないけれども、ビジネススクールの友人よりも、その後に勤務した…

戦略を植物に学ぶ

経営論(経営学とは呼ばない)は生物の世界のアナロジーを用いることがしばしばある。 特に戦略論や組織論。 社会性昆虫であるアリやハチがその例だ。 しかしあまり植物のアナロジーは使わない。 そんな中でこの書は多くの示唆を与える。 publications.asahi…

断食でがんを克服できるのか

ここ2年半にわたる自分の体質改善は実はもう一つ狙いがある。それはがんを発症しないことである。 体質改善として行なっていることは大きく3つ: 1 摂取カロリー制限 2 運動(ウォーキング) 3 サウナ がんの発症メカニズムは未だ解明されていない。 発がん…

ほめる技

仕事では後進やクライアントに対して、ピアノでは仲間に対して、互いの成長を促すのに必要なこと、いや最も重要なことは「ほめる」ことであると認識している。 そして、ほめることは「技」である。 ここでいう「ほめる」とは「おべっか」「お愛想」とは全く…

G-SHOCKを買わない理由

シンプルだ。 次々に良いモデルが出る。 衝動的に買うタイプとは対極の消費行動なので、新製品がリリースされてからしばらく考える。 (ケチという人もいるがそれはちょと違う) デザイン、機能、いずれも進化する。 いいとは思うけど、感性に強く訴えるほど…