コンサルタントはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストが仕事術とピアノと減量と英語と沖縄とかについて語ります

コンサルティング

配置薬業界・企業はどうなるのか

配置用医薬品とは、いわゆる「富山の薬売り」が各家庭(あるいは事業所)に薬箱を設置し、定期的に薬の補充をする訪問販売形式の医薬品のことです。 江戸時代に、前田藩2代目藩主の令を発端に成長の礎が築かれたこの日本独特の業界セグメントですが、ドラッ…

いちばん大切なことを忘れていたこの15年

仕事もプライベートも一度に重いことが重なりいっぱいいっぱいになっている今日、すがる思いで心を休めるべくウェブ検索したら、あるカウンセラーのサイトに行き当たりました。 「こころにまるを」 http://kokoo.jp 丸尾さんという若い男性カウンセラー。 記…

英文記事抄録:AIが医療を革新する10の方法

普段仕事の上で情報収集している医療技術系サイトに「10 Ways AI is Disrupting Medicine(AIが医療を革新する10の方法)」という記事があったので読んでみました。 www.qmed.com その10の方法とは: Unlocking the Value of Genomics(ゲノミクスの価値を解…

製薬会社が売りたくない抗がん剤があるらしい

最近マスコミ(特に週刊○代など)「抗がん剤は効かない」と主張してきており、それは概ね正しいのですが、中には「効く」抗がん剤も存在します。 オプジーボ、キートルーダ(日本語ではありませんが「効いとるーだ」みたいに聞こえなくもありません)、それ…

読書メモ:ブルーゾーン~世界のセンテナリアンに学ぶ健康と長寿のルール~

ひさしぶりに地元の図書館に足を運び(家から1kmぐらいのところにあるのでいい散歩になります)、来月から自分主宰で始める研究会のテーマである「健康長寿」に関する本を探してみました。 「ブルーゾーン~世界のセンテナリアンに学ぶ健康と長寿のルール~…

読書メモ:未来に先回りする思考法

つい先日、時間の売買取引を行なう「タイム・バンク」を秋に開設すると発表したメタップス社を立ち上げ率いる佐藤航陽さんは毎日Twitterでとてもinsightfulなアイデアを提供されています。 twitter.com ぼくのブログで以前彼の著書である「未来に先回りする…

「保健医療2035」を読み解く(3)

我々日本人の未来がかかっている最重要の保健医療システムの進むべき方向性を指し示す「保健医療2035」シリーズ3回目は、前々回(1)の現状認識、前回(2)の改革の方向性=パラダイム・シフト、を経て2035年のあるべき姿編です。 (1)はこちら: jimkby…

フレイルとサルコペニア~健康長寿社会はどうしたら実現できるのかについて考えてみた

目下、健康寿命を如何に延ばすかということをテーマとして考えているのですが、健康寿命を短くするものの一つとして、ロコモティブ・シンドローム(運動器症候群)は聞かれたことがある方が多いかと思います。通称ロコモとも呼ばれたりしますが、骨や関節、…

戦略コンサルティング業の終焉

いかなる産業にもライフサイクルがあり、寿命というものがある。 産業ライフサイクルは、一般的には勃興期⇒成長期⇒成熟期⇒衰退期の4段階を辿る。 勃興期はプレイヤー(企業)の数も少なく、顧客(クライアント)もごく一部のイノベーターと言われる先進的な…

幽体離脱してみる

自分を相対化し客観視するために幽体離脱して月ぐらいの距離から自分を見てみた。 職業柄幽体離脱は適宜かなり頻繁にやるべきことなのだが、しばらく心に余裕がなくしておらず、それが却って余裕を失くさせる悪循環に陥っていたことに気づいた。 日本はおお…

「保健医療2035」を読み解く(1)

約2年前の2015年6月に、厚労省の「保健医療2035」政策懇談会から、2035年の日本の医療の在り方をとりまとめた提言、「保健医療2035」が提示されました。 提言はここで見れます。 http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-12601000-Seisakutoukatsukan-S…

インシリコ創薬

インシリコ(in silico)は珪素を意味するラテン語silicoの中で(この場合inもラテン語です)という意味で、珪素は半導体の意味、すなわちコンピュータで、ということです。 特に、ヘルスケア領域においては生体のメカニズムや新薬の効能等をモデリングの上…

血圧連続測定という夢の実現は近いのか

少し前のことですが、オムロンヘルスケア社(オムロンのグループ会社)が、画期的な技術を発表しています。 血圧の連続測定です。 血圧はきわめて基本的な生体情報ですが、実は連続測定がきわめて難しい指標でした。オムロンヘルスケアのこの技術は世界の最…

CAR-T療法とは何なのかをあえて解説してみる

ライフサイエンス/ヘルスケアの領域では再生医療が最先端のように見えなくもないですが、再生医療以外にも著しい進展をみせている創薬の分野があり、その一つがCAR-T療法です。 近年再生医療から一歩引いたかに見えるグローバルメガファーマのNovartisとKit…

青学の躍進に思ったこと

医薬品・医療機器のクライアント(前職の外資系コンサルティングファームのクライアントも含め)感じるのは組織能力強化の必要性です。その点、GEという組織はリーダーシップ、プロセス、仕組、ひっくるめて「オペレーティング・メカニズム」、経営基盤が強…

活性酸素は悪者なのか?

活性酸素は、身体を錆びさせる、老化を促進する、がんになるなどともっともらしく喧伝されているのですっかり「活性酸素=悪者」という認識が一般的には定着している(洗脳している)かもしれませんが、本来活性酸素は生命活動において自然に発生しているも…

アルツハイマーという難敵を倒す第一歩

デジタルバイオマーカーの出現 「見えないものはマネージできない」という表現があてはまるのは企業経営だけでなく医療の世界も然りです。特に心の病、脳機能に起因する病などはその最たるものです。「見える」ようにする、すなわち可視化するのがバイタルや…

歩いて医療費削減~メッツ健康法

世の中の健康法の多くは「疑似科学」です。「~が健康に良い」は昔から次から次へと出てきますし、いわゆるトクホも機能性表示食品にしてもそうですが、実は根拠(エビデンス)が乏しい「疑似科学」に過ぎないものがほとんとです。 そんな中でじむが注目して…

読書メモ:負けを活かす技術(為末大)

最も尊敬しまた注目する日本人のひとりが為末大さんです。 為末さんは、陸上男子400mハードルの日本記録保持者で、世界選手権で2度銅メダルを獲得、オリンピックにも3回出場されている世界的なアスリートです。 為末大 - Wikipedia 男子400mハードルの日本…

動的ネットワークバイオマーカー ~将来あるべきヘルスケアを支える技術~

まことに手前味噌ながら500投稿目です。今回は将来有るべきヘルスケアを支える技術として長期的に大いに期待すべき技術について書きたいと思います。 一昨年、数理シミュレーションシステムに強みを有する㈱構造計画研究所のご招待で、同社主催のセミナー「K…

ヘルスケア業界を読み解くキーワード(2)先端技術編②

前回は、毎週社内メルマガで書いているヘルスケアコラムのキーワードのうち、先端的な技術のキーワードを6つ選び解説しました。 jimkbys471.hatenablog.com 前回に続き、今回も先端技術編②としまして、6つのキーワードをご紹介します(6に特に意味はありま…

日本の製薬産業の取るべき道は3つ(その4)

前回(その3)では戦略方向性の2つ目、「コスト・リーダー・プレイ」について書きました。今回は3つ目、名付けて「中分子レイヤーマスター」です。 台頭する可能性のある中分子医薬であるペプチドや次世代抗体医薬、核酸医薬の疾病領域や基盤技術を含めた国…

日本の製薬産業の取るべき道は3つ(その3)

前回は3つの戦略方向性の1つ目「カテゴリー・フォーカス・プレイ」について書きましたので、今回は2つ目について書きます。 2つ目とは、「コスト・リーダー・プレイ」です。 日本の技術力を活かしたコモディティ医薬品の抜本的な生産システム革新(連続生産…

日本の製薬産業の取るべき道は3つ(その2)

前回(その1)では、日本の製薬産業はどうあるべきか、どこに行くべきかに関する私論としての3つの戦略方向性があることを書きましたので、今回はこの1つ目について書いてみたいとおもいます。 jimkbys471.hatenablog.com 3つの方向性の一つ目は「カテゴリ…

ヘルスケア業界を読み解くキーワード(1)先端技術編①

ヘルスケア業界を担当するコンサルタントとしては、最新のキーワードを業界を、特に業界の変化を読み解くコンセプトとして捉えて理解していなければなりません。 毎週社内メルマガに一つずつ自分の解釈つきで紹介しているものをシリーズで書いていきたいと思…

ユマニチュード~新しい介護のあり方~

医療・介護に関しては日頃仕事の上でもプライベートでも問題意識を持って情報収集し、また仕事に活かしているのですが、つい先ごろウェブで「ユマニチュード」という概念に遭遇しました。 ユマニチュードとは、介護の世界に革命をもたらすと期待されている、…

医療の公開データがすごい~NDBオープンデータ分析開始

医療の情報公開は実はとても進んでいます。 昨年秋、厚生労働省は医療機関が提出を義務付けられている診療データをまとめて一挙公開しました。 www.mhlw.go.jp このデータは、診療報酬に関する情報、すなわち医科と歯科における初診、再診、入院基本料、管理…

自己実現とは何か・・・自己超越の手段に過ぎない

マズローの欲求5段階説というのは広く知られています。 あらためてこれがどういう背景で考え出され、どういう示唆があるのかウェブで調べてみようと思ったらこんな記事がありました。 daxiazzz.hamazo.tv なんと5段階ではなく6段階だったのですね(`・ω・´) …

組織のポテンシャルを顕在化させるコンサルティング

自分がやっている仕事は経営コンサルティングあるいは戦略コンサルティングですが、このような呼び方をすると、どうも捉えがたいもの、何か胡散臭いもの、あるいは逆にかっこいいもの、という印象をもたれています。 自分が行なってきたコンサルティングはお…

日本の製薬産業の取るべき道は3つ(その1)

先日、ある方からの相談を受けて、日本の製薬産業はどうあるべきか、どこに行くべきかということをあらためて考える機会がありました。 この業界は周辺セクターを含めて15年以上見てきており、外資系、内資系の10を超える大小様々な製薬会社のCEO、社長から…

音声入力で記事書いてみた

ボイスメモでブログ書ける最後にかなって言ったんだけどメモに書かれてないなでも割と正確に聞き取るんだね今日は人間の知的生産性について書いてみようかな人間の知的生産性が上がる前提として恐怖とかそういった精神的なストレスがかかっていないことがあ…

おとぎの国日本再興

「このままで日本は大丈夫なのか」 「日本の未来は明るいのか」 と街角で100人に聞いて「はいはいはーい!そうおもいまーす!」と胸を張って答えられる人は何人いるだろうか。1人でもいるといいな。 ・・・というのが現実ではないでしょうか。 世界最速で進…

ピアノが弾けるというのはどういうことなのか

自分が生まれる前から母が弾きまた教えるのを聴き、また気がついたらいつの間にか家のピアノを弾いていた、「ピアノ歴≒人生」の自分ですが、そもそも「ピアノが弾けるというのはどういうことなのか」を真剣に考えるようになったのは今年になってからのことで…

ラングランズ・プログラムとは何なのかやはりわからないが少しわかった気がするの巻

昨年だったかNHKの白熱教室が数学の話題だったので珍しくみました。 ハーバードなんとかとかスタンフォードなんとか大学名で視聴率を取ろうという魂胆見え見えの同シリーズにはあまり好感を持てないのですが(自分が通ったミシガンだって専攻によっては全米…

知的付加価値生産性を高める企業の健康経営の目的関数は社員の集中力アップ

コンサルタントとしてプロジェクト遂行にあたっても組織力強化また人材育成においても共通の永年のテーマは生産性の向上です。 したがって常に関連文献はチェックしているのですが、今回は今年2月に、若き予防医学・行動科学の権威として有名な石川善樹医師…

ウルトラスーパーマニアックなトピックでPV狙わない

価値観の地球的規模での多様化が進展し需要と消費のロングテール化は進展の一途を辿る。 そんな環境に置かれている我々にとって、広く人口に膾炙する話題などより、10万人に1人或いは100万人に1人しか関心を持たれないようなトピック、すなわちウルトラスー…

人を疑うのは損である

コンサルタントという職業から、ロジカルシンキングの基本として常に「すべての前提を疑ってかかる」ことを後進にも指導し、社外講師としても教え、また自分も実践してきたことではありますが、ただひとつ疑ってはならないものがあります。 それは「人」です…

セルフブランディングは自分の過去を全て肯定すること

セルフブランディングというコンセプトが数年前から流行っていますね。 個人事業主として成功するにも、組織人として活躍の機会を増やし実績を上げるのでも、あるいは個人としてSNSで友達のネットワークを広げ仕事も趣味もうまくいくようにするにも、セルフ…

読書メモ:アマゾンのロングテールは、二度笑う 「50年勝ち組企業」をつくる8つの戦略

尊敬する戦略コンサルタントである鈴木貴博さんによる本です。 鈴木さんの本は以前このブログでも紹介した「シンギュラリティの経済学」が最新刊ですが、このアマゾンのロングテールを題材に企業の寿命を延ばすための戦略の考え方を判り易く説いたこの本はも…

GW明けをハッピーに

昨日まで連休で、きょうから出社という方も多くおられると思います。 (ぼくの場合には連休とかあまり関係ないのですが、クライアントが連休のところが多いのでその分クライアントに連休明けにプレゼンする資料の作成や調査、原稿書きなどをやっているのであ…

読書メモ:とんでもなく役に立つ数学

2週間に1回は地元の図書館に行きその時興味のあるテーマの本を借りてきます。 今回のテーマも前回と同じくビジネス数学ですが、前回はExcelで学ぶ統計分析とかかなり実務向けだったのを、今回は一歩引いてみました。 とんでもなく役に立つ数学 単行本 – 2011…

コンサルタント不要論をよく耳にします

自分はかれこれ経営コンサルティングの世界に通算で12年いるのですが、かけだしのコンサルタントの頃から「コンサルタントは不要」という声をよく聞きます。 自分の職業を否定する物言いですので聞き捨てならないのです。そしてそれが誰の言うことであっても…

自分に嘘をつくな ~自己進化・上達最大の阻害要因を取り除け~

仕事でもピアノでも減量でも或いはスポーツでも最も重要なことは自分に嘘をつかないことだ。 自分に嘘をつくことは自己進化を遂げる上で、自分が取り組んでいることにおいて上達する上で最大の阻害要因となる。 なぜか。 自分に嘘をつくということは、自分の…

ささやかな楽しみがあればいい

仕事から完全に離れられることが1日たりともない毎日。 土日といえども先週の仕事のまとめをし、月曜の会議やクライアント訪問、社内情報共有のための作業をこなさなければならない。 会社も自分も進むべき方向が定まらず、ただ眼前のプロジェクトやマーケテ…

がんばったら結果は出ない

新入社員だった頃、会社の大先輩から「がんばる」は良くないと言われた。 がんばるの語源は我を張るということだかららしい。 それもあるが、がんばるという意識には何かやりたくないことを無理してやるというニュアンスがある。 同じことをやるにしても、夢…

ホラクラシー経営てなんだ

昨年から、新たな組織形態の概念として「ホラクラシー(holacracy)」が人材組織論のエキスパートとされる人たちの間で関心を集めています。 sprmario.hatenablog.jp これは、哲学用語でホロン(holon)と呼ばれる、部分自身が全体でもある「全体子」ともよ…

渋沢栄一100の訓言

「渋沢栄一 100の訓言」(渋沢健著)を読んでいます。 (光線の都合で写真がホラーになってしまい申し訳ございません(^^ゞ) 渋沢栄一(1840年生)は日銀や東京証券取引所、数多くの大企業の創設者であり、「日本資本主義の父」とまで呼ばれ、ドラッカー等も…

顧客の不満を買い取るビジネス

数年前から注目しているビジネスがあります。 「不満買取センター」という会社が始めた、個人消費者の企業や製品、サービスへの不満を買い取るビジネスです。 fumankaitori.com なぜこれがビジネスになるのでしょうか。それは大きく2つのニーズをマッチさせ…

想い出のホテルたち(1)

これまで主に出張で各地のホテルに泊まりました。 かなり潔癖な性格なのと、かつて安ホテルでいろいろトラブルがあったのでホテル選びは慎重です。 学生の頃、マンハッタンのど真ん中のホテルに泊まった時は、外出中に扉がこじ開けられて、荷物が荒らされて…

ビジネス数学検定1級AA合格しました

10日ほど前の投稿ですが、実際に自分で受けてみました! jimkbys471.hatenablog.com そして 合格しました! ぱちぱち。 100点満点で87点でした。 しかしこれはタフな試験でした。 これはオンラインの試験です。 まず、サイトに登録して、受験料をクレジット…