コンサルタント=ピアニストはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストが仕事術とピアノと減量と英語と沖縄とかについて語ります

ピアノ

いくら長生きしても足りない

やりたいことが多すぎる。 音楽と数学と哲学。 古代ギリシャ人が最も大切にした三領域。 音楽は演奏と聴くことと理論を学ぶこと。 弾きたいのはバッハ、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、ブラームス、ショパン、ドビュッシー、ラヴェル、スクリャ…

【読書メモ】クラシックの真実は大作曲家の自筆譜にあり

作曲家である中村洋子先生は、以前からブログを読んで大変勉強になると思っていた。 DU BOOKS: クラシックの真実は大作曲家の「自筆譜」にあり! - バッハ、ショパンの自筆譜をアナリーゼすれば、曲の構造、演奏法までも分かる / 中村洋子 この本はおそらくピ…

田中希代子というピアニストがいた

ピアニストなら皆ご存知であろう。田中希代子。 ショパンコンクール日本人初入賞者は中村紘子ではない。 ステージの後は毎回絶望のあまり死にたいと嘆いたほど自分に厳しかった人。 これからという時に膠原病を発症しコンサートピアニスト生命を断たれた人。…

デジタルピアノで十分

ここ数年で、クラシックピアノ界の中でも硬派のアコースティック主義者にもデジタルピアノの存在を認める動きが出ているのは好ましいことである。 クラシック音楽が市場として発展するためには、ピアノ人口が増えることが必要条件であり、日本の住宅事情を勘…

スクリャービン エチュード作品42第5番嬰ハ短調

突如必要が生じて練習することになった。 10年ほど前に取組かけたことがあったが、優先順位をかなり下げたままほとんど手をつけず放置していた。 あらためて楽曲分析から始めている。 全体の構成は、終曲に向けて波状攻撃的に盛り上げていく(黒ミサ、焔に向…

武満徹 雨の樹素描II オリヴィエ・メシアンの追憶に

目下絞り込んで取り組み中の自分にとっての新曲の一つが、武満徹作曲の雨の樹II。 メシアンの追憶と作曲家自身題しているが、和音からそれは明瞭に伝わってくる。 この曲の難しさは立体感にある。休符を如何に扱うかもきわめて重要。幸い作曲家は仔細に指示…

ショパンエチュード最難曲は10-11

小学生の頃、親が持っていたサンソン・フランソワとポリーニの全曲演奏のレコードを聴いて虜になってしまったショパンエチュード作品10と作品25は、自分にとっては未だに至高の作品である。 作品10は5年ほど前に全曲をリサイタルで弾いた。 作品25は4,5,6,7,…

楽曲にコミットするとはどういうことか

これまで真剣にピアノに向き合ってきたと思っていたが、これまで何度も壁にぶちあたり、都度反省をしてきたが、今回は反省ではなく、決意表明である。 楽曲にコミットするのだ。 ただ単に弾けるようになりたいとかコンクールに出たいというレベルではない。 …

感動する練習

最も効率的効果的な練習とは、常に感動している練習だ。 あるピアニストの言葉からヒントを得た。 ピアノにふれたばかりの子供ならともかく、自分の練習で感動を覚えることは難しい。 しかし誰でも時折「あっ わかった!」「あっ 弾けた!」と感動する瞬間は…

メシアン「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」第6番「その御方によって全ては成された」分析

昨年11月中旬に譜読みを開始した、20世紀最高(最大とする人もいる)の作曲家(異論はあるだろうが)オリヴィエ・メシアン(1908~1996)作曲(1944年)のピアノ組曲「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」第6番「その御方によって全ては成された」の分析を試みま…

オンラインピアノ学習

これまで10年ほどピアノを中心に音楽の教材を見てきたが、なかなか良いものに出会えなかった。ピアニストやバイオリニストの自伝やピアノ練習法の著書にはいくつかとても良いものはあるが、最も重要な(時間の大半を占める)実践において良いと思えたものは…

メシアン「トゥランガリラ交響曲」聴いてきた

十年超ぶりにトゥランガリラを聴いてきた。 大野和士指揮東京都交響楽団、ピアノ独奏はヤン・ミヒールス、オンドマルトノ演奏は原田節、東京文化会館大ホール。 やはりすごい音楽だ。 大野和士さんもよかったがオンドマルトノの原田節さんに圧倒された。もう…

ショパンエチュード鳥肌ポイント例

目下かつてなく力をいれているショパンエチュード作品10と作品25。 いずれも音楽として傑作だが、いくつかとりわけ感動的な箇所があり、自分はこれを鳥肌ポイントと呼んでいる。 たとえばここ。作品10第11の中間部。主調であるEs durからCes dur、そしてdes …

初見で完璧な演奏が可能(理論上)

初見でピアノを弾くことは比較的得意である。子供の頃弾きたい曲がたくさんありすぎて片っ端からつまみ食いしていたし、合唱の伴奏もよくやっていたこともある。逆に、一つの曲をじっくり時間をかけて練習し仕上げるということはほとんどやっていなかった。…

コンサートピアニスト輩出システム初期仮説の1番目の論点

今回のトピックは勇敢な選択である。「良識」ある人であれば「何をばかなことをいうか」という突拍子もなくout-of-box thinkingで圧倒的なstupid idea的思考をあえてロジカルに真正面からsquarely切り込んでこそ真のコンサルタントである。 そこで、これに大…

メシアン天地創造着手2カ月の進捗

昨年(2017年)11月11日にメシアン「みどり子イエスに注ぐ20のまなざし」第6曲「その御方によって全ては成された」に一から着手してちょうど2カ月、毎日(出張で練習できなかった一日を除き)少しずつ練習した進捗状況のご報告です。 20のまなざしは、これま…

ショパンエチュード作品10第9番が難曲である件

先日聴講した公開レッスンの課題曲の一つ。 ショパンエチュード全曲難易度ランキングで頻繁に最も易しいとされるこの曲は難曲である。 サラベール版のコルトーのテキストには音楽として難しいとだけ書いてある。 一見易しいが実は難しい理由は例えば: 左手…

小さなことの積み重ね

毎日欠かさずやっていること。 小さなことだけど1年2年3年と続ければ必ず糧になる。 英語アプリ。 ブログ投稿。 ピアノの朝練。 肌の手入れ。 節食。 ウォーキング。 今年も続ける。 大きな飛躍も小さな一歩からだ。 ただし思考だけは飛躍させ続ける。

感動とは何なのかをテーマにする

音楽でも美術でも建築でも文学でも歴史に名を残し人々を惹きつけ止まぬ感動を与える作品の本質は何なのか。 感動というのは学術用語ではないので厳密な定義は存在しないらしい。 厳密な定義は果たして可能なのだろうか。ここで言う厳密な定義とはセマンティ…

鉄板のリサイタルレパートリー

最近「鉄板」という言葉をよく周囲で耳にする。どうやら「正真正銘の」「最高の」とかいう意味があるらしい。 そこで、自分の現在の価値観に照らし、鉄板のリサイタルレパートリーをセレクトしてみた。 超一流のコンサートピアニスト(ソコロフなど)といえ…

セロニアス・モンクを讃えて

ヤフオクに欲しかった楽譜があったので入札し、落札しました! フランスの作曲家、ジャック・カステレード(1926-2014)が1983年に作曲した「セロニアス・モンクを讃えて」(Hommage à Thelonious Monk)です。 友人から「半端なく難しい曲」と言われていま…

日本音楽コンクールピアノ部門ドキュメンタリー

昨日NHK Eテレで毎年楽しみにしている日本音楽コンクールのドキュメンタリーを放映していたので、録画して観ました。 今回は例年と異なりピアノ部門にフォーカスした1時間ものでした。 本選は聴きに行けませんでしたが、1次から3次までは半分くらいは聴いた…

ピエール=ロラン・エマールのメシアンまなざし全曲リサイタル

聴いてきました。 オペラシティタケミツメモリアルホール。 現代曲のプログラムにも関わらずかなりの聴衆。現代最高のメシアン弾きと言われるエマールだからこそでしょう。 今回でメシアンまなざし全曲コンサートは5人目ですが、これほどの高い水準の演奏は…

ショスタコーヴィッチの作品87第12番フーガ

これは難しい。 一般にフーガは主題が複雑で長いそして急速であると展開が進み奏する声部が増すと極度に難しくなるが、主題の性格がバーバーのピアノソナタ4楽章に似ているこの曲はその典型である。 昨日机上で(というより通勤電車車中で)前半3ページの運…

ラヴェルのフーガ

モーリス・ラヴェル(Maurice Ravel、 1875-1937)が1914-1917年に作曲した組曲「クープランの墓(Le Tombeau de Couperin)は全6曲からなりますが、その第2曲がフーガです。 哀切なテーマはしかしアーティキュレーションと休符を大切に弾くことは当然とはい…

覚醒

昨日は尊敬するピアノ仲間(アマチュア)たちのジョイントリサイタル。 近現代の難曲揃いだが、その完成度の高さの理由をずっと考えながら2時間あまり密度の高い時を過ごした。 一言でいえば一音入魂なのだが、単なる精神論ではもちろん無い。 基本である、…

フーガづくしリサイタル素案

ここのところ仕込んでいる曲が気づいたらフーガばかりなので、いつという予定はないがソロリサイタルをやると想定した場合のプログラムを考えてみた(妄想) バッハ:平均律第1巻第3番BWV848 フーガ(4分) バッハ:平均律第2巻第16番BWV885 フーガ(4分) …

メシアンの天地創造:非対称な拡大の美

メシアンの「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」(Vingt Regards dur l'enfant Jesus)の全20曲中最難曲とされる第6番「その方によってすべては成された)(通称:天地創造)はやや複雑な主題が古典的なカノンや反行、逆行に加え、メシアン独自の語法である「非…

最短で現代曲を会得する方法

などと書き出すと安っぽいhowーto本のタイトルのようで響きは良くないが、目下メシアンの「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」中最難曲とされる第6曲天地創造に着手して12日目、その前に手がけた第10番「喜びの聖霊のまなざし」いずれも譜読みからして難儀極ま…

ピアノ練習は祈りである

前々から思っているし、往年の名ジャズミュージシャンの言葉にもあった気がするが、特に毎日バッハとベートーヴェンとスクリャービンとメシアンを練習していると、練習という行為は「祈り」であるとますます強く思う。 キリスト教の祈りについて、Wikipedia…