コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

哲学

井上ひさしさんの言葉

戦略コンサル時代の友人で、今は学者としてまた政策プロデューサーとして八面六臂の活躍をしている彼が先日SNSに座右の銘のひとつとして井上ひさしさんの言葉を引用していた。むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをおもしろく おもし…

常識を疑え

常識とは何か。 一般的に正しいとみなされること。 知っていて当たり前とされること。 そう。常識はまず知っていなければならない。 その上で疑ってみる。 ただし、ただ否定するだけではない。 なぜそれが常識なのかその理由を理解することだ。 皆がそう言う…

【近刊チェック】読破できない難解な本がわかる本

自分にしては珍しく、目的意識もなく池袋の三省堂にふらっと立ち寄り、平積みにしてあったこの本が目に止まり、即決で(自分には珍しく)買ってしまった。読破できない難解な本がわかる本 単行本(ソフトカバー) – 2019/3/28 富増章成 (著) https://amzn.to…

常に代替案を持つこと

このブログでたびたび言及している、「1日3時間働いておだやかに暮らすための思考法」には「なるほど」と膝を打ちたい記述がいくつかある。 https://amzn.to/2IMVHEM その最たるものが 「真の知性とは、囚われない心を持つ力である」 だ。 そう。囚われるこ…

死の練習

死の練習とは、プラトンが言ったとされる、哲学のことである。 尊敬する哲学者、中島義道先生の最新刊を読んで初めて知った。死の練習 - シニアのための哲学入門 - (ワニブックスPLUS新書) Kindle版 https://amzn.to/2XJO0oV小学校1年生の頃から死に怯え続け…

【良書チェック】明るく死ぬための哲学

これまで10冊ほど著書を読ませていただいた、哲学者の中島義道さんの近刊、「明るく死ぬための哲学」を呼んでいます。 amzn.to中島義道さんを知るきっかけになった本は、書店で「うるさい日本の私」というタイトルに惹かれ手にしたことですが、それまでは中…

一日一定理

情報を得ることがますます容易になっていくこの世界において、数学は「ググればわかる」ものではないものの典型である。 数学を理解するとしないでは世界観の広さが違う。 一つ一つじっくり頭を使って考えることを積み重ねていって初めて理解できる。 そこで…

The Bible Projectが面白い

聖書の勉強を始めて10日ほど経つ。 Kindle版のHoly Bibleをダウンロードして読み始め、一方で図書館で日本語の聖書入門書をいくつか読んだりしているが、最も勉強になっているのはThe Bible ProjectのYoutube動画である。 移動中でも聴けるので(本当は視た…

【読書メモ】宇宙と宇宙をつなぐ数学(加藤文元著)

昨日の投稿に続き、加藤文元先生の近著を早速購入し一気に読んだ。 amzn.to jimkbys471.hatenablog.com 内容自体は昨日見たニコ動とほぼ同じではあるが、動画では触れられていない、やや技術的な内容や、いくつかとても共感できる考え方にも遭遇でき、きわめ…

p進数を学ぶ

というものがあることを知ったのは数年前で、友人の数学者から教えてもらった。 p進数のpは素数(prime number)である。 学校でも2進法、10進法については習うが、p進数はそれとは異なる。 (参考)Wikipediaにある解説: https://ja.wikipedia.org/wiki/P…

旧約聖書を5分で説明

前々回の投稿で書いた、「聖書はビジネス書である」(ビジネスの教科書である)という主張が真ならば(真である気に大いになっている)、聖書を学ばねばならない。 しかし、手元にある和訳版の聖書は旧約聖書だけで1,370ページほどある。 かといって解説本を…

【読書予定】聖書

仕事でスタートアップの支援もしているので、起業について国会図書館で文献を検索していたところ、この本が目に留まった。 なぜ世界のお金持ちの35%はユダヤ人なのか? ユダヤの神を味方につければ起業は必ず成功できる! 作者: 滝内恭敬 出版社/メーカー: …

【読書メモ】音楽の感動を科学する

自分がある本を手にするかの基準には、「超」「最強」の他に、「科学する」とタイトルにあるものは手にしないというものがあるのだが、例外的に読んでみた。 というのは、レビューを見て、これは読むに値するかもしれないと思わせる、本書のユニークなアプロ…

目標は必要か

戦略コンサルティングファームには明確なキャリアプラン設定がある。 たとえば最初に勤めた外資系戦略ファームでは、新卒で入社した場合アソシエイト、中途の場合はコンサルタントで、2年半から3年半でプロモーション(昇格)し、アソシエイトはコンサルタン…

動的平衡

生物学者福岡伸一氏の「動的平衡:生命はなぜそこに宿るのか」を仕事の必要で読んだが、これは数年ぶりに出会った良著だ。 動的平衡というのは実は自分の分野でも常に考えていることだが、その概念をモデル化し数式でわかりやすく説明する能力は科学者の範で…

器用貧乏

そこそこ何でもできるけど、なにひとつ飛び抜けたもののないことを器用貧乏という。 一方でなんでもひととおりできるからオールラウンダーという言い方もできる。 そこでさらにインテグレーターと言い換えよう。 ひととおりさまざまなことができるのみならず…

エピクロスの哲学が意味するもの

古代ギリシアの哲学者であるエピクロス(Epikouros)は、エピキュリアン=快楽主義として知られているが、彼の主張する快楽とは肉体的快楽ではなく精神的快楽であることはあまり知られていないようである。 彼が追求したのは幸福であり、その幸福とは心の平…

特異点解消定理

中学の頃、親から勧められて広中平祐先生の「学問の発見」を読んだ。 広中平祐先生は代数幾何学の世界的権威で、フィールズ賞受賞者だ。 フィールズ賞受賞の理由は特異点解消定理である。 当時の自分はおろか今でもその理論を理解しているとは言い難いが、次…

量子コンピュータは実現するのかYoutube観てみた

こんどの研究会で某有名外資系IT企業の方が量子コンピュータの講演をするというので予習をしておかなければならない。 というより、先端技術は仕事上ある程度理解しておかないと(AIでもIoTでもロボティクスでも再生医療でもブロックチェーンでも)いけない…

法則は人工

〜すれば〜なる、といういわゆる「法則」を人間は好む。 必ずしも因果関係が立証されているものではなくても、必ずしも正しくなくとも、それが単なる傾向や疑似相関であってもである。 経験則や黄金律というものも法則とされる場合もある。 厳密でなくてもい…

【読書メモ】不可能性の物理学

未来学者(futurist)には様々な人がいて、単なるほら吹きのようなのもいるが(それはそれで発想は面白かったりする)、カク・ミチオ先生は信頼している。 なぜカタカナかというとカク先生はアメリカ生まれアメリカ育ちのアメリカ人だから。お父様は日本人。…

リーディング力アップ教材

グローバルコミュニケーターとしての実力アップのため、手元にある英語の書籍から特に内容的にも意味のある(この基準でビジネスものとフィクションは外れる)難解に分類される本を厳選した。 これまでざっとしか読んでいないのでじっくり深く読む。

量子力学を学ぶべきか

量子力学はまったく専門でも何でもないのだが、本格的に学ぶべきか目下検討中である。 自分の浅薄な理解では、実はとても基本的なことが解明できていないということなのだが、既に解明されているのであればご存知の方はご教示いただきたい。 とても基本的な…

いくら長生きしても足りない

やりたいことが多すぎる。 音楽と数学と哲学。 古代ギリシャ人が最も大切にした三領域。 音楽は演奏と聴くことと理論を学ぶこと。 弾きたいのはバッハ、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、ブラームス、ショパン、ドビュッシー、ラヴェル、スクリャ…

中島義道先生

中島義道先生の著作を読むと大抵のこといや全ての事が些事に思える。 哲学とは有閑の道楽などでは決して無い。 生きること死ぬこと人間の最も本質的な未解決問題に命を賭けて取り組むことだと思い知らされる。 人生に意味などない。 自然科学は人間の最も重…

AIはaltenative intelligence

AIはartificial intelligenceの略だが、これをalternative intelligenceとみなしたらどうか。 単なるセマンティックの問題ではない。 人工知能という時、本質的に人間の知能をmimicするということになっていないか。 人間の使う言語をAIがシンボルとしてしか…

感動とは何なのかをテーマにする

音楽でも美術でも建築でも文学でも歴史に名を残し人々を惹きつけ止まぬ感動を与える作品の本質は何なのか。 感動というのは学術用語ではないので厳密な定義は存在しないらしい。 厳密な定義は果たして可能なのだろうか。ここで言う厳密な定義とはセマンティ…

ブログとは何かという最難問(未完)

何の前ぶれもなく、ブログ村村長を名乗る方から依頼メールがきた。 (メールは須らく何の前ぶれもなく来るものである) その依頼とは、アンケートへの回答であった。アンケートの設問はただ一つ、「あなたにとってブログとは?」という極めてオープンな問い…