コンサルタント=ピアニストはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストが仕事術とピアノと減量と英語と沖縄とかについて語ります

経営コンサルという仕事(2)何の専門家?

経営コンサルは専門家と前回述べたが、では保有し発揮すべき専門性とは何だろうか。

経営コンサルは経営において最も解決が難しい課題を解決するという付加価値をもたらすからこそプロとして認められ報酬がいただける。

難しい課題とは何だろうか。それにはクライアント(顧客企業の経営者)大きく3つの側面がある:

①そもそも課題が明確に定義できない

②課題が定義できても解決方法の特定が難しい

③特定された解決方法を実行する能力が無い

この①〜③のうち経営コンサルが最も付加価値を提供できるのは①である。なぜならば、経営課題というものは、それが顕在化する(自ずと形になりしたがって定義し易くなっている)頃には既に手遅れになっているか、極めて難しい或いは急を要する状況になっている場合が多い。例えば、会社自身は仮に問題に気付いていても決してそれを顧客や債権者(銀行や株主)に早めに進んで開示することは信用が傷つく為やらない。メインバンクが気付いてコンサルの起用を促す頃には既に資金繰りに困るほど事態が悪化していることがしばしばで、その状況で打てる手は弁済免除とそれを金融機関が納得するだけのリストラしか無いこともある。緊急経営改善策と再建/再成長の事業計画は一応作成できても、もっと早い時点であればより多くの戦略の選択肢が残されていたのにと痛感したことも多い。

つまり経営コンサルが発揮すべき最重要の専門性とは、経営課題を誰よりも早く的確に見抜くことである。

仮説思考、ロジカルシンキング、シナリオプランニング、様々な戦略フレームワーク、などなどはその為のツールに過ぎない。経営課題を見抜く一般的な手法や公式などはそもそも現実の複雑で動的に変化する不確実性の高い事業環境において存在しようはずはないのだ。もしそのような事を語るコンサルタントや書籍があったらハナから信じないことだ。

まだこれではどういう専門性なのかイメージし難いかもしれない。しかし簡単に説明できるものならあまり付加価値は高くないだろう。如何なる道のプロフェッショナルをとっても、その人が一流であることを簡潔明快に記述し説明し納得させることができるだろうか。全く説明できないのも思考停止なので、次回最善の(そして何処にも書いていない)方法で説明したいと思う。