コンサルタントはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストが仕事術とピアノと減量と英語と沖縄とかについて語ります

ハンマークラヴィーア

ベートーヴェンピアノソナタ第29番作品106「ハンマークラヴィーア」はピアノを志す者の多くが「登りたい山」の一つでしょう。

ぼくは高校3年の時に取り憑かれて大学のサークルの演奏会で1人15分の枠を3人分副会長の特権を濫用して暗譜で全曲弾かせていただきました(・・;)

その後も数年前に4楽章だけリサイタルで弾かせていただきましたが、この曲の真骨頂は3楽章だと思います。

演奏時間にして全曲の5割を占めるこの長大な緩徐楽章は、作品111の2楽章ほどではないかもしれませんが所謂「精神性」が求められます。

華やかな1楽章と急速な2楽章、そして長大かつ技巧的な4楽章フーガの間にあってこの3楽章は決して休息時間ではありません。前後の楽章との対比と均衡をどう組み立て構成し聴衆を引き込むか、ここに演奏者の真価が問われると筆者は思います。

ベートーヴェンが当時の楽器のポテンシャルを最大限発揮させようとした意図も当然ながら汲み取らねばなりません。その意味ではワルトシュタインの延長にあるとも言えるかもしれません。