コンサルタントはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストが仕事術とピアノと減量と英語と沖縄とかについて語ります

ラバピエス(アルベニス 組曲「イベリア」より)

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スペインのピアノ音楽の金字塔といえば、かなりの人がイサーク・アルベニスIsaac Albeniz、1860-1909)の「イベリア」を挙げることでしょう(グラナドスゴイェスカスと並び?)。

3曲ずつの4集、全12曲からなり、総て演奏すると1時間半にも及ぶ大曲ですが、1曲それぞれをとっても難曲揃いです。

特にメカニカルに難しいのは各集の3曲目、すなわち1集はセヴィーリャの聖体祭、2集はトリアーナ、3集はラバピエス、4集はエリターニャです。ただし4集は2曲目のへレスが長大かつメカニカルにも要求が高くエリターニャより個人的には難しいと思います。

ラバピエスを取り上げる理由は、この曲を音楽として聴かせるのが特に難しいと自分が取り組みまたプロアマ様々な方のイベリア各曲の演奏を聴いた上での現時点での結論からです。

演奏時間はイベリアの中ではむしろ短い方ですが、複合和音など非和声音が数多散りばめられ、ハバネラのリズムで軽快かつリズミカルに、決して旋律が埋もれないように、かといって音を整理し過ぎてメシアンが絶賛したその色彩感が喪われてはならない。。難曲です(・・;)

やはり名演はラローチャなんでしょうね。ピアノは手の大きさじゃなくて拡張と柔軟性だと思い知らされます。

この曲を知ったのは大学1年のとき、サークルの1年上の先輩が弾いたのですが、その時は「わけわからんがなんかやたら難しそうで自分にはムリ」と思いスルーしていたものでした。しかし20年以上それがどこかで引っかかっていたのは、先輩の演奏がどうであれ、何かしら自分に訴えるものがあったからでしょう。

ピアノを再開して1年経った頃、何か難しい曲に取り組もうと思い、大学生の時に買うだけは買ってあった楽譜を引っ張りだしてみましたが、案の定手ごわい(・・;)

それまで譜読みの早さには割と自信があったのですが、なんとも遅々として進みません。当時ついていた先生にはとにかく1日1段ずつがせいぜいのつもりで焦らず急がず丁寧にさらいなさいと言われ、ゆっくり取り組みました。その甲斐あってか半年後には門下生発表会でも弾き、コンクールで何とか予選通過までは行けました。

その後仲間うちでイベリア含むスペインもの熱が高まり、あれは2009年のことでしたか、アルベニス没後100年記念ということで、皆でイベリア全曲に加えグラナドスモンポウなどスペインの作曲家による作品を一堂に会して演奏する集いも開きました。その集いでは自分はイベリア3集の3曲(エル・アルバイシン、エル・ポーロ、ラバピエス)を図々しくも弾かせていただきました・・・あれは大変でした・・・

 

その後少しして、あるコンクールで優勝した際の入賞者記念演奏会ではエル・アルバイシンを弾かせていただいたものの、それ以来イベリアは人前で弾いておらず、また練習もしていなかったので、かなりさびついてしまいました。

が、その後バッハの平均律を勉強し、ショパンエチュードを勉強し、またスクリャービンソナタも何曲かやるなど、また音楽の捉え方も変わってきていることもあり、今なら少なくとも当時よりはより色彩豊かで大きな音楽が創れるような気がしています。

今はコンクールや演奏会に向けて取り組んでいる曲に集中していますが、落ち着いたらまたあらためて「研究」(単なる「練習」ではなく)してみたいと心を新たにしています。