コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

10倍のスピードで仕事する

現役経営コンサルのじむです。

あさってが今年の中途入社社員向け3回連続トレーニングの最終回なのですが、実践形式でコンサルタントの基本動作を90分一本勝負で頭出しすることになっており、トレーニングの刷新をかんがえているところです。

ビジネスの複雑な問題を圧倒的なスピードで解決する技とはどのようなものかを理解し、直ぐに実践できるもの(とは言っても鍛錬が必要なので直ぐに10倍にはならない)にするのです。

今の形式はレクチャー中心(8割くらい)なので、レクチャーは半分にしてケースワークを3つ入れようと思っています。各15分ですね。

ケース1は問題を特定すること。売上や利益の推移を見てどういう経営課題があるか課題仮説を立てること。各種の戦略フレームワーク、たとえば「5つの力」が役に立つことを理解する。

ケース2は戦略(打ち手の方向性)を立てること。ここでも戦略フレームワーク、たとえばSWOTマーケティングの4Pが役に立つことを理解する。

ケース3は事実に基づきクリティカル思考でロジカルにメッセージを伝えることを実際の新聞記事を題材にする。

 

圧倒的な仕事のスピードを達成するのに必要なことはシンプルに大きく2つです:

1. 必要な作業しかしない

2. 作業スピードを上げる

1はまず問題を定義することです。課題仮説ですね。問題は定義したら半分は解けたようなものとよく言われます。これで2倍になります。次に解き方仮説を立てます。問題が判っても解き方がわからず試行錯誤すれば倍は時間がかかりますね。そして結果仮説を立てます。最も速いのは最初から答が判っていることですが、複雑なビジネスの課題にそんなことはまずありません。一般解は具体性に欠けるか個別のビジネスの課題には当てはまらないかもしれません。これでざっくり2の三乗で8倍になりますね!

作業スピードを上げるには並列処理をすればいいのです。個人がベストを尽くしたとして後残るスピード向上余地はチームや組織が有効に、かつ重複せず足を引っ張らず仕事を統合的に進めることです。

個人がスピードアップするには、仮説構築に加えて、仮説検証を進めるのに必要な情報を効率的に収集する必要があります。仮説があれば何を調べるべきか絞れますし、調べるにあたってウェブ検索でも人に聞くのも飛躍的に効率が上がります。特にインタビューはコンサルタントの重要なスキルです。

その上で、仮説検証のサイクルを速く回すには、ディスカッションの場である会議のPDCAを速く効果的に回すファシリテーションも重要です。

スタートはDay 1仮説です。これに基づきワークプランを立てます。チームはワークプランに沿って役割分担し協調して仮説検証を進め、最後に答を出し、クライアントと合意します。

この進め方は多くのプロジェクトに共通であり、広くビジネスの様々な局面で有効なのです。

 

あー やっと骨子まとまった!

資料作るぞ(*≧∀≦*)