コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

仕事はクッキング

どうも。

現役コンサルのぼくです。

いま大きなプロジェクトを同時に5つ進めています。

といってもプロマネではなく監督責任者です。

が、実際にはプロマネの役割を引き受けねばならない局面がしばしばです。

プロマネによっては経験が浅かったりしてプロジェクトマネジメント能力が不足していたり、あるいはその課題についてぼくの方が得意だったりするからです。

プロマネを務める立場の経験あるコンサルタントでも、ぼくからすると「段取りわるいな」と思うことしきりです。

まぁ しかたない面もあります。

くぎってきた修羅場の数が違います。

 

トレーニングではよくプロジェクトマネジメントを料理にたとえます。

少し前にウーマンラッシュアワーのネタに「君はカレーライス作ってからお皿買いにいくタイプ?」というのがありましたが、あれは上手いですね。

コンサルタントが扱う複雑な経営課題だとそれに近いことが起こり得るのです。

いやそこまでいかなくても、カレーライスは肉にたまねぎその他野菜にルーにご飯に材料はいろいろありますし、限られた時間で調理するには段取りが必要です。レシピですね。

丹念に玉ねぎをきつね色になるまで丁寧に炒めてルーに一生懸命になっていて、「あ ご飯炊くの忘れてた」とならないようにしないとですね。

出来上がりとつくりかたが一応決まっている料理ならまだ良いのです。

経営課題はそうは行きません。取り組んで見ないとどういう戦略と施策が適切で、どれだけの経営資源をどこにどれだけ投入すれば業績がどれだけ改善するかは、予めわかりえないものです。ビジネスはそこまで単純ではありません。市場や競合もダイナミックに不確実性を持って変化します。

ではまったくレシピはないのか?

そんなことはありません。定石はあります。行き当たりばったりでやるのは責任放棄であり怠慢です。

限られた情報で仮説を立てて検証しながら動きまた仮説を進化させて前に進む。知的格闘技です。

仮説を立てるにも検証するにも何らかのアクションは必要だし、やる順番というものがあります。

イデアを出したり意思決定する会議は重要なのですが、この段取りが多くの場合できてません。

会議で何を議論し何を決めるのか、そのために必要な材料(データ、情報、分析など)は何か、誰がその会議に参加すべきか、参加者の予定と介護準備を考えるといつのタイミングで開催するのが最適か、会議でうまく意見を引き出せるか、会議で決まったことを実行に移せるか。。。所謂PDCAが回っていることは少ないのです。これ全部段取りですよね。

料理だって買ってきた肉や野菜をいきなり鍋にいれたりしませんよね。

でも実際にビジネスだとにんじんを短冊に切っておくはずが大根を輪切りにしてたり、そんなことが起こります。

複雑な問題でも如何に解きやすいように単純化し、アクションに落としかつ個々のアクションの順番など関係に留意して最終成果を最短で出す。段取りです。