コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

デリカシーは鍛錬で身につける

仕事とピアノに共通のとても重要な資質にデリカシーというものがあります。

デリカシーとは、心配り気配りができること、相手が不快に感じることをしないこと、いわゆる空気が読めること、ですね。

厄介なのは、認知バイアスに依るところ、人は皆(そう、全員)、人に厳しく自分に甘いのです。そう。例外なく。

なので「人のふり見て我がふり直せ」「もって他山の石と成せ」と言うのですね古来から。

人の言動にイラっときたりカチンときたら、直ぐに「果たして自分はそういうこと言ったりしたりしてはいまいか」と問いかける癖をつけることです。(できてません)

人間の言動は、自分で制御していると思っても、殆どの場合無意識に出ています。殆どが条件反射です。

そして無意識を変えるには、すなわち行動変容するには、正しく方向付けて時間をかけて行わねばなりません。

人のコミュニケーションは言葉によるもの以外が8割とも言われますね。目や表情や仕草に出てしまうし、人間は他人のそれらにとても敏感なのです。

そして、人は(大人は)不快な思いをしても、ほとんどの場合それを本人には伝えません。したがって、本人は自分の言動が相手に不快な思いをさせたかを知る術がほとんど無いのです。

知ったとしても、人が離れていったり、目に見える低い評価を受けて初めて知るのですが、その時は既に時遅しです。挽回するのは難儀です。

デリカシーとは一種の総合的な能力です。知識だけでも経験だけでも不十分で、意識的な鍛錬の蓄積で培うものです。

人間の脳はとにかく楽をしようとします。自己流無勝手流の定型的な反応で日々事に当たろうとします。ほっといたらますますKYになってしまいます。

自分のデリカシーの欠如の証拠を常に敏感に察知し、人の言動と自分の反応を丹念に分析し自分の行動変容を促すPDCAを回し続けること、これが長期的には良い人間関係を職場でもプライベートでも築き、損をしない、後悔しない為に、何より自分が幸せになる為にはやらなければなりません。

これは誰に説教しているのでもなく、いまこれを書いている自分への鞭撻なのです。