今年夏はコンクールに出るかどうかまだ決めていませんが、準備をしておくに越したことはないし、ハイドンに真剣に取り組むタイミングかと思い、着手することにしました。
ハイドン(Haydn, Franz Joseph、1732-1809、オーストリア)は交響曲の父という呼び名で親しまれ、100を超える交響曲を作曲していますが、ピアノ曲も多作で、ピアノソナタだけでも60曲を超えます。
作品番号のHob.とは、オランダの音楽学者アントニー・ヴァン・ホーボーケンが著した「ヨーゼフ・ハイドン主題書誌学的作品目録」 (Josef Haydn, Thematisch-bibliographisches Werkverzeichnis) に従う番号のことです(Wikipediaより)。
第60番Hob. XVI:50は3楽章構成で、ハイドンのピアノソナタの中では大規模な部類に入ります。
ハイドンのピアノソナタでどれを選ぶか大いに迷うのですが、今年の自分に抱負に最も合う曲、ある程度規模が大きい曲、という2つの基準に照らしてこの曲にしました。
ハイドンの華やかさと軽快さ、ドラマチックさが存分に表わされていると思います。
そしてハ長調は自分の調性感覚上は、新しいものの息吹、誕生、そして純粋無垢なものを意味します。
1楽章:Allegro
2楽章:Adagio
3楽章:Allegro Molto
1楽章の冒頭は主調の分散和音で始まります。八分休符を十分に感じて緊張感と凜とした強さを表現します。
ハイドンのピアノ曲は洒落た感じを出すのが大切です。Allegroで32分音符、それも左手は技巧的に難しいです。侮れません。
ヘ長調は自分の調性感覚では平和、平穏を意味します。
とても美しい、夢見るような音楽です。
急速な3楽章はフェルマータ付き休符で途切れた楽節断片にストーリー性を持たせることが重要です。
ハイドンのピアノソナタは三度重音が多いですが決して重くならないように。これもメカニック上は重要です。
2/1に某所で弾く予定なので1週間しかありませんが丁寧に分析し練習します。