シューベルトはあまり弾かないのですが、晩年のこのソナタの1楽章は特に心に沁みるので時々弾いています。まだまだ譜読み段階です。
快活な出だしです。
そして不気味に終わります。
主和音のアルペジオの後にナポリの六のアルペジオ、そして主和音に解決。平和的に解決している筈なのに、闇に引き込まれるかの如し。
ほんとに恐ろしいです。
弾くと毎回死ぬ思いです。
しかしこのソナタ、なぜか全曲弾く気にはならないのです。
全曲は50分ぐらいかかる大曲ですが、それが理由ではなく、まだ全体の構成が腹落ちしていないのと、あまりに1楽章の完結感(完結度ではなく)が高いからでしょう。
研究課題です。