コンサルタントはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストが仕事術とピアノと減量と英語と沖縄とかについて語ります

歯周病は万病の素なのかもしれない

最近知見が蓄積されればされるほど、歯周病というのが如何に恐ろしい問題であり、ヘルスケアにおいて重要な未充足ニーズであることが明らかになってきています。


歯周病は欧米ではsilent diseaseと呼ばれ、気が付いた時には手遅れ(歯が抜け落ちてしまう)とされていますが、歯周病の問題はそれにとどまらず、心臓疾患や糖尿病の原因もしくは糖尿病との相互作用、さらには早産やHIV感染症の発症リスクを高めるなど、全身疾患の歯周病原因説を裏付けるエビデンスも蓄積されつつあるようです。

www.jacp.net

歯周病は基本的には生活習慣病なので、生活習慣改善による予防が乳幼児の頃から重要であり(歯磨きしつけ・教育の重要性が高まるということです)、歯ブラシメーカーや歯磨き粉メーカーは歯周病予防の重要性をマーケティング・メッセージとしていますが、実際にその重要性をどこまで明確に認識しているかには疑問が呈されています。
日本歯周病学会など、各国の学会ではその重要性がかねてより訴えられていますが、それでも未だ一般的には歯周病罹患率は高く、歯周病治療のコストは米国では全医療費の5~10%に上る、疾病別では最大のコストドライバーの一つであるという推計もあります。

www.nature.com

もし歯周病と他の疾患との関連性が定量化できたとすれば、さらに歯周病の”burden of disease”としてのランクは上がってしまいますが、それが事実により近いのでしょう。


友人がカナダで歯周病の専門医を開業しているので先日聞いてみた処、カナダは歯周病に関する啓蒙が進んでいるので、カナダで生まれ育った住民は歯周病の率は低いが、アジア系の移民などには歯周病の率は高いそうです。

日本ではあまり治療にレーザーは用いないのですが、カナダではレーザー治療が行なわれいるものの、高コストである割には効果がないそうです。

 

これだけ大きなアンメットニーズがある歯周病は裏返せば大きな市場機会でもあり、イノベーションの可能性があります。