コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

アマチュアぽい演奏の特徴

マチュアぽく聞こえてしまう演奏にはいろいろな特徴がありますが、裏返せばそれらは良い演奏をするために乗り越えるべき課題であるとも言え、ぼくも日々心掛けていることです。

昨日怒涛のようにTwitterでつぶやいたのでここに列挙します。

 

1 ppがpになってしまう

感動する演奏は美しい、芯のとおったピアニッシモが必ずどこかにあります。かすれるような弱々しいppが求められる場合もあります。美しく響くppは難しいです。

 

2 フレーズが短い

ピアノという楽器の特性上、声楽や弦楽器と異なり音をつなぐことが難しいですが、そこはしっかり聴いてフレーズ感を十分に出さなくてはなりません。

 

3 右手は上手いが左手は野暮ったい

右利きの人に多いのですが、亦作曲家によっては右手の方がメカニカルに難しいので右手はうまくなるのですが、左手が無造作だったりすると足を引っ張ります。

 

4 和音構成音がみな同じ音量

たとえば4つの音から成るオクターブの和音でも、同じ音量で弾くと平板になりますし、場合によっては内部の音を強調すべきこともあります。

 

5 休符の扱いが雑

休符も音楽ですよね。

 

6 内声が歌えてない

バッハの平均律のフーガなど特にアルトやテノールに主題が来るとソプラノに来るばあいよりもはっきり表情が出ないことがあります。

 

7 バスラインが歌えてない

ショパンなどバスラインを十分に歌う必要がある曲もあります。

 

8 和声と色彩が不整合

和声が変化したら色彩は変えるのが原則です。これは基本を理解していないとです。

 

9 方向感に乏しい

どの曲にも大きなピーク、小さなピークがあります。どこに向かっているのかがわかる演奏はいい演奏です。

 

10 ffが汚い

ffはとても豊かな音という意味です。大きな音を出そうと思って力を入れると割れたり堅い音になってしまいかえって豊かさが損なわれます。

 

11 クレッシェンドが直線的

クレッシェンドは必ずしも1直線ではありません。デクレッシェンドも同様です。どういう曲線で音量を上げていくかを設計する必要があります。

 

12 音のしっぽを聴いてない

音を出しっぱなしにしがちなピアノなのですが、どう消えていくかを意識して発音することが大切ですね。

 

13 アーティキュレーションの変化に乏しい

スタッカート、テヌート、ポルタートといったアーティキュレーションを明確に演奏するのは楽想を表現する上で基本ですね。

 

14 ペダリングがせいぜい2段階

ペダリング機械的にハーフペダルにするとかではなく、表現したいことに応じてまたホールやピアノの状態に即してよく聴きながら踏むことが大切です。基本的には無段階変速のようなものですね。

 

まだまだいろいろありますが、少なくともこれだけある程度できればいい演奏になります。