コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

音楽は指数関数で捉える

音楽について、特にピアノ演奏の上達について線形思考に囚われてはいないだろうか。

「完成度の高い」演奏を100として、練習量xを横軸に、完成度を縦軸にとって100×(1-exp(x))のグラフをイメージする感じ(図の赤線グラフ)。

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これだと最初の頃は譜読みが進んで、音楽が形になってきて・・・と上達が判り易いが、いわゆる収穫逓減的に、練習量を増やしても「完成度」が僅かしか上がらない、と感じてしまうことになる。

これではつまらない。

これは違うと思う。

演奏に100点満点があるように錯覚してしまうのは、コンクール等でそのような採点形式をとっているからかもしれない。

しかし演奏の良し悪しというものを線形思考ではなく指数関数思考で捉えたらどうか。

音の強さといった物理的な指標にしても、聴覚というのは音量をそもそも指数関数で捉えているのだから理に叶っている。

圧倒的な感動を与える演奏は、並みの演奏が80でそれが100ということではなく、1,000とか10,000とか桁の違う美しさ、深遠さを持っているものと感じる。

きのうの自分の演奏の美しさが100だったとしても、きょうは101とか100.1を目指すのではなく、200とか1,000を目指してもいいではないか。決して非連続的な上達を達成するということでもない。

同じ練習をするなら、1ミリ前進したと感じるより10倍に成長した、と考える方がやる気もでるだろう。イメージとしては図の青線グラフ(これはe^xだけど10^xにしても曲線の形状は同じこと)。

 

きょうからこの思考開始!