コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

組織のポテンシャルを顕在化させるコンサルティング

自分がやっている仕事は経営コンサルティングあるいは戦略コンサルティングですが、このような呼び方をすると、どうも捉えがたいもの、何か胡散臭いもの、あるいは逆にかっこいいもの、という印象をもたれています。

自分が行なってきたコンサルティングはおそらく最も広義のコンサルティングになるでしょう。

プロジェクトの数でいうと、70を超えます。

10年後、いや20年後にありたい姿(いわゆるビジョン策定)は10社以上やっています。

組織/機能別では、営業、マーケティング、新製品開発、研究開発、生産/サプライチェーン、人事、財務、とひととおり見ています。

会社の国籍でいうと、日本企業が半数以上を占めますが、アメリカ、カナダ、ドイツ、フランス企業もクライアントです。

会社の規模と数は、売上高で10億円前後の中小企業から、10兆円を超える会社まで50社を超えます。

日本企業のグローバル展開の支援も多く、対象とした国は中国、インド、アセアン諸国、北米、南米、欧州まで20か国を超えます。

また、支援の内容は、上記のビジョン策定から中期経営計画策定、機能別の支援、経営効率化(コスト削減など)、またM&Aや提携の支援(事業デュー・ディリジェンスやファイナンシャル・アドバイザリー)、ベンチャー企業への投資支援、新規事業推進、事業再生まで幅広くやっていますし、事業会社での実務ではコスト削減、新規事業、アライアンス、分社化、新会社設立、なども手掛けています。

 

これだけ多様な業務をやってきたコンサルタントは、自分で言うのもなんですがあまり他に例をみないとおもいます。

しかし、あまりに手広くやっていると「器用貧乏」「浅い」という印象をもたれてしまうので、しっかりと自分の軸、強みを磨くことも常に念頭においてやってきました。

自分の強みは大きく3つです:

  1. 組織のポテンシャルを顕在化させること
  2. 幅広くヘルスケア/ライフサイエンス業界を理解していること
  3. 仕事術

1.の組織のポテンシャルを顕在化させることは、多くの引き出しと、組織のトップとの対話力、そして組織の現場を巻き込むことのすべてが求められます。特に自分が得意なのは、組織のトップの悩みやもやもやを即座に理解しスッキリさせることであり、それがたとえグローバル大手企業のトップであっても、簡潔明瞭にメッセージを伝える能力です。これは事業会社でもコンサルでも場数を踏み培った能力でもあります。

2.ヘルスケア/ライフサイエンスはきわめて多様でしかもディープ・ニッチが多く、全体を理解することが難しい領域ですが、この領域の様々なセクターの企業、そして新たに参入する企業と直接仕事をしてきて、その複雑なダイナミクスとセクター間の関連性の独自の理解を培い、100週間連続で「週刊ヘルスケア」を執筆・刊行(社内ですが)することで最新の市場・業界・行政・技術動向を理解するだけでなく門外漢にも判る形で発信してきた実績があります(そのうち本にしようと思います)。

3.は自分が駆け出しのコンサルタントの頃、大手外資系戦略ファームで苦労して学んだことを原点にし、また戦略コンサルだけではなく、グローバルにエクセレント・カンパニーと言われる企業で幹部としてアメリカ人、インド人や中国人を相手に実戦経験を積んだことのエッセンスを、実際に人材研修でも活用しまた自分自身がかつての10倍のスピードで仕事をし生産性を高めるべく実践し進化させているものです。

1.については、実はこれは「コーポレート・コーチング」も含むのではないかと思いました。振り返ってみると、ビジョンを作成する際には常にクライアントに対して「ストレッチ・ゴール」を設定し、経営者を勇気づけ、背中を押してきました。時にそれは大企業の社長であり、中小企業の若き2代目社長であったりもしました。やはりトップにしかできないことをやること(方向づける、経営資源を配分する)、トップならではの悩みに応えることが自分が得意なことでありやりたいことである、とあらためて認識しています。

コーポレート・コーチングについては以前読書メモとして書きました。

jimkbys471.hatenablog.com

 

これから起こる変化は、これまでの大きな変化と同様、私たちがいまイメージできることを超えたものであることでしょう。個人としても組織としても「コンフォート・ゾーン」にとどまっていることは今は心地よくても最も大きなリスクとなることでしょう。

コンフォート・ゾーンを抜け出すにあたって必要なのは自分や組織が本当にやりたいことは何なのか、本質的な強みは何なのかをしっかり認識し、潜在能力であるポテンシャルを正しい方向に最大限に発揮させることです。

いままでどの企業でも大なり小なり閉塞感の充満をみてきました。もったいないことです。ポテンシャルが発揮できていないのです。

それら企業のポテンシャルを顕在化させ、組織も個人も元気になること、これこそが自分がやってきたことでありこれからもやっていきたいことなのです。