今日は(現地時間6月8日木曜夜)クライバーン国際ピアノコンクールファイナルラウンド2日目でした。ピアニストもさることながら、ブレンターノカルテットのすばらしいこと。特にチェロが光ります。
本日の演奏者と演奏曲目は下記のとおり:
Georgy Tchaidze (ロシア, 29歳)
Rachel Cheung (香港, 25歳)
Daniel Hsu (アメリカ, 19歳)
チャイゼのドボルザークは決してピアノが出しゃばらず、カルテットの呼吸も合っており、とてもいい演奏でした。
チュンのブラームスは・・・うーん最初の5分聴いて飽きてしまいました。そつなく弾けばいいというものではないですね。しかもこのレベルのコンクールの舞台で期待が最高潮に達しているファイナルでは少なくとも。
シューのフランクは、19歳とは思えない(そもそもこのコンクールのファイナルに残っている時点で年齢はほとんど関係ないですが)成熟さを感じさせました。フランクを選んだのも決して背伸びではなく、彼のレパートリーの広さをアピールするためだとしてもそれは成功していたと思います。
6人のファイナリスト全員の室内楽を聴いて、ここまではやはり1日目のサンウがトップ、次にチャイゼとシューとファボーリンがつけている感じかとおもいます。
ファボーリンは個人的にはどうしてもセミファイナルのハンマークラヴィーアが良くなかったのが引っ掛かるのです。
さて明日ファイナル3日目は、最後の課題であるピアノ協奏曲(2つ目のピアノ協奏曲です)。
Yury Favorin (ロシア、30歳)
(PROKOFIEV Piano Concerto No. 2 in G Minor, op. 16)
Kenneth Broberg (アメリカ、23歳)
ラフマニノフ: パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 イ短調
(RACHMANINOFF Rhapsody on a Theme of Paganini, op. 43)
Yekwon Sunwoo (韓国、38歳)
(RACHMANINOFF Piano Concerto No. 3 in D Minor, op. 30)
曲目的にはファボーリンが弾くプロコフィエフの2番(これは1楽章だけは自分もオーケストラと共演したことがあります)が大好きな曲なので楽しみですが、演奏者としてはソロも五重奏もいままで非の打ちどころのないサンウのラフマニノフ3番がどれだけスケール大きな演奏になるのかもとても楽しみです。