コンサルタントはきょうも語る

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ユマニチュード~新しい介護のあり方~

医療・介護に関しては日頃仕事の上でもプライベートでも問題意識を持って情報収集し、また仕事に活かしているのですが、つい先ごろウェブで「ユマニチュード」という概念に遭遇しました。

ユマニチュードとは、介護の世界に革命をもたらすと期待されている、30年以上前にフランスで生まれたケアの手法で、日本でも最近ようやく注目されてきたものです。

一部では「魔法」とも言われていますが、決して魔法ではなく、理解すればきわめて当たり前のことを実践することに他なりません。

ユマニチュードとはフランス語で「人間らしさ」を意味し、被介護者をあたりまえのことですが身体的なことだけでなく心を持つ人間として扱う、というケアの本質、原点に立ち返ることの重要性が、むしろ有効であることが実証されたからこそ注目されているものです。

この手法が日本に紹介されたのは2011年とつい最近のことで、このことからも如何に日本の介護がガラパゴス的であるかがうかがいしれますが、昨年本格的に導入が開始され、全国の介護事業所や療養型病棟で研修が行なわれ、また認知症患者の側からも支持され注目度が上がっているようです。

いわゆる2025年問題で介護需要が急増し、介護保険制度も岐路に立たされる(というとジャーナリスティックで良くないですが、介護人材の面でも財源の面でもこのままでは逼迫度が高まることは目に見えています)、労働集約的かつ重労働で、「善意の人々」にかろうじて支えられている介護業界においては、ITやロボットといったハイテクではなく、そもそもケアのアプローチ自体に解決の余地が大きく残されている、ということを示すものです。

ユマニチュード以外にも、イギリス生まれの「パーソン・センタード・ケア」、アメリカ生まれの「バリデーション」など、基本概念を共通にするアプローチがあります。

医療もそうですが、ローテクにはローテクの価値がありますし、むしろローテクの方が優れていることがあることの好例と言えるでしょう。