コンサルタント=ピアニストはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストが仕事術とピアノと減量と英語と沖縄とかについて語ります

日本の製薬産業の取るべき道は3つ(その3)

前回は3つの戦略方向性の1つ目「カテゴリー・フォーカス・プレイ」について書きましたので、今回は2つ目について書きます。

 

2つ目とは、「コスト・リーダー・プレイ」です。

日本の技術力を活かしたコモディティ医薬品の抜本的な生産システム革新(連続生産の導入など)とこれによる圧倒的な低価格の実現、これによりまずは国策として医薬品作業高度化に注力している中国企業への技術供与・出資、次にASEAN諸国、さらにはアフリカ等への展開を狙うべき、というものです。

この戦い方が可能であるという根拠について、筆者はこのように考えています。

根拠はおおきく2つあります。一つ目は製薬会社は従前より極めて利益率が高く(製品原価率が30%といった水準)原価意識が低いこと、二つ目は生産システムがバッチ生産であり連続生産導入による少量多品種でも大幅な原価低減のポテンシャルがあること、です。

この2つが、昨今のおよび今後火を見るより明らかな薬価抑制圧力の高まりの中で必然的に低コスト化を促すこと、そして製薬会社は生き残りを賭け低コスト生産競争に走らざるを得なくなること、です。

かつて(といってもそう遠い昔ではありません)の日本ではジェネリックといえども新薬の7割の価格で売ることができましたが、今では最初から3割とか市場価格制度の米国の水準にどんどん近づいています。

めざすべきは、日本でのコスト競争に生き残るという水準を遥かに超えた圧倒的低コストでの生産システムを、異業種の知恵も入れて「ものづくり」の本領を発揮して構築し(必ずしもハイテク化ではありません)、ちょうど良い品質(そもそも品質とはちょうど良いものであって高級とは全く違います)を誰よりも安く作ることができる筈です。

電力生産性の低い日本で作ることが障害になるのであれば、生産地を移せばよく、広義の技術を提供することで価値を創造すればよいのです。

次回は3つ目の戦略方向性について書きます。