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CAR-T療法とは何なのかをあえて解説してみる

ライフサイエンス/ヘルスケアの領域では再生医療が最先端のように見えなくもないですが、再生医療以外にも著しい進展をみせている創薬の分野があり、その一つがCAR-T療法です。

近年再生医療から一歩引いたかに見えるグローバルメガファーマのNovartisとKite Pharma社もCAR-T療法に注力している企業たちです。

先頃Kite社が発表した臨床開発試験結果によると、同社の進行ALL(急性リンパ性白血病)を適応とするKTE-C19という新薬候補が、対象患者11名中9名(82%)で完全寛解もしくは寛解に至ったという目覚ましい成果をあげています。

Novartisもほぼ同様の試験結果を達成しています。そして両社とも今年第1四半期には承認申請する予定としています。

CAR-Tとはキメラ抗原受容体遺伝子導入T細胞と略すと難解な用語になるのですが、既に日本でも名古屋大学等で臨床で使われています(未承認薬であっても医師の裁量で所謂「オフレーベル」で使うことが可能な場合があります)。

従前のタイプの抗がん剤ではなくがん免疫療法の一種です。

悪性リンパ腫白血病など血液がんは、がん治療が最も有効ながんの一つなのですが(とはいってもあくまでも他のがんと較べての話で、実際に薬が奏効する血液がんは限られます)、白血病の場合再発のリスクが高いということがあります。

ところが最近これは診断の分野において、再発の原因となるMRD(微少残存病変)を次世代シーケンサーを用いて従来より圧倒的低コストで検知することができるようになったということです。

NovartisらのCAR-T新薬は同社らのスケジュールでは早々には承認されるでしょうから、白血病患者には強い光明が差すことになります。薬価の問題が(オプジーボのように)また再燃する可能性はありますが。