コンサルタント=ピアニストはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストが仕事術とピアノと減量と英語と沖縄とかについて語ります

心療内科の現状について調べてみた

精神疾患はあるアンケート調査によると4割から5割は誤診と言われていますし、長期にわたって抗うつ剤抗不安剤などを服用し続けることで却って病状が悪化するとも言われています(心療内科医は依存性はないと当然いいますが)。

前述のとおり、そもそも精神疾患は診断が難しいものです。現在世界で使われている精神疾患の診断基準は、米国精神医学会(American Psychiatric Association)が監修したDSM-5(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fifth Edition)ですが、そもそもこのDSMの判断基準自体が難解、というより判断に迷うような部分が多々あります。

たとえば、「統合失調症スペクトラム障害および他の精神病性障害郡」という大分類の下に「妄想性障害」という疾病分類があります。

この妄想性障害には7つの型があり、それを特定しなさい、とあるのですが、その7つの型というのが、「被愛型」「誇大型」「嫉妬型」「被害型」「身体型」「混合型」「特定不能型」であり、何がどうだったら例えば嫉妬型でどうだったら特定不能型になるのか、とても難しそうです。

どれも「特定不能型」になりそうな気がしてなりません。

臨床医は当然ながら診断のロジックと根拠を持っているのでしょうが、これは多くの精神疾患のうちの1つに過ぎず、また一人の患者が複数の精神疾患を有することや、時間が経過すると疾患も変わることもあるようですから、誤診が多いというのもさもありなんです。

アルツハイマー認知症ADHD統合失調症(かつては精神分裂病)、パニック障害PTSDあたりは良く知られている精神疾患ですが、DSMをみていると「こんな病気もあったのか」と驚きの連続です。

たとえば、反応性アタッチメント障害、解離性トランス、先天性中枢性肺胞低換気、間歇性爆発性障害、などどういう病気なんだか見当もつかない病名が並んでいます。

一方で、「これって病気なのか?」というようなものまで疾患として定義されているものもあり、それも増える一方です。

診療科の中で、心療内科ほど楽な診療科はないと揶揄されることもあります。

何の診断機器も使わないし、すくなくともかかりつけレベルで出す薬は特定の抗不安剤睡眠導入剤抗うつ剤がほとんどですから処方箋を書くのも(他の診療科に較べれば)楽だし、何より急性の疾患ではないのでほとんど必ず「リピート顧客」になるため、「おいしい商売」とまで言われることもあります。

また、医薬品メーカーにとっても「おいしい」領域で、たとえばもう特許切れになってしまいましたがアストラゼネカ社のセロクエル、イーライリリー社のジプレキサはいずれも統合失調症の薬で、ピーク時には5,000億円もの売上をあげ、この製品の特許が切れただけでグローバルメガファーマの業績が大きく変化するほどのインパクトがありました。

また、抗うつ剤の副作用に自殺があるのもそもそもおかしな話です。

たとえば、明治製菓が販売している抗うつ剤である「リフレックス錠15mg」の添付文書に、「重要な基本的注意」として、「うつ症状を呈する患者は希死念慮があり、自殺企図のおそれがあるので、・・・」、「不安、焦燥、興奮、パニック発作、不眠、易刺激性、敵意、攻撃性、衝動性、アカシジア/精神運動不穏、軽躁、躁病等があらわれることが報告されている。・・・」ともあります。

これは明らかに飲まない方がよいのではないでしょうか。

問題は処方される患者がこの添付文書をまず読まないということですね。ネットでは簡単にみれるのですが。

HTA(医療技術評価)が確実に医薬品・医療機器の世界で展開されるにつれ是正されていく問題ではありますが、患者の側のリテラシーも高め、できる限り薬に頼らない(本当に必要な時にだけ服用する)よう、努力すべきではないでしょうか。それが疾病を悪化させず、かつマクロにも医療費抑制に貢献する重要な方向性と考えます。