コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

特級セミファイナル

2007年からのこの10年、毎年時間が許す限り第一生命ホールに聴きに行っているピティナピアノコンペティション特級のセミファイナル、昨日8/18も聴きに行ってきました。

www.piano.or.jp

朝一と夕方に仕事のミーティングが入っていたため、最初の2人と最後の2人は聴けず、演奏順3番から5番までの3名だけ聴いてきましたが、今年も聴きごたえ十分でした。

 

3番目の演奏者は古海行子さん、昭和音楽大学2年生。おととし2015年のピティナ福田靖子賞選考会で1位を受賞した若手のホープです。特級2次でもライブで演奏を聴きましたが、盤石のテクニックと表現力で頭一つ抜けている感じでしたが、今回は50分の、シューマンの大曲グランドソナタを含むプログラム、構成も意欲的かつ堂々たる隙のない演奏で、これはファイナル決めたと思いました。そして期待どおりファイナリストです。おめでとうございます!

4番目の演奏者は片山柊さん(男性)、東京音楽大学3年生。この人の名前を知ったのはセミファイナリスト発表の時でしたので、どんなスタイルの演奏なのか楽しみでした。その期待を大きく上回り、「片山ワールド」に聴衆をぐいぐい引き込んでいきました。特に印象的だったのは武満徹の「ピアノ・ディスタンス」です。途中に10秒ほどのポーズ(無音)があるのですが、この間第一生目ホールの聴衆全員が固唾を飲んで次の音を待ちました。休符の力強さを思い知らされる演奏でした。そして最後に弾いたこれも大曲のブラームスピアノソナタ第2番。力強いながらも繊細でストーリーの明確な演奏でした。彼の持ち味なのか曇り気味の音だったのでどうかと思いましたが、結果はファイナル進出でした。おめでとうございます!

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結果はこちらです。セミファイナルの動画も一部アップされます:

www.piano.or.jp

特級セミファイナルという特別なステージで遺憾なく実力を発揮することはとても大変なことだと思います。ましてリサイタルとして聴衆の期待に応えることはなおさらです。

昨日演奏されたセミファイナリスト7名全員の健闘を大いに評したいと思います。