Twitterで為末大さん(陸上男子400メートルハードル日本記録保持者、元オリンピック選手・世界選手権銅メダル2回獲得アスリート)が「必読です」と勧めていた本を読み始めました。
日本語訳が上下巻で出ていますが:
上下巻でハードコピーだと4,752円と高いので、英語版かつKindleバージョンで購入しました。1,153円と4分の1未満の値段です。
まだ第1章を読んでいるのですが、それでもこの本の最大にして最重要のメッセージは「人間は現代生活に適応するように進化している訳ではない」ということです。
より具体的には、人体は未だに狩猟生活時代に適応しているので、それから外れた食生活、運動が糖尿病や骨粗鬆症などの現代病の原因となっているということです。
これだけを聞くと、「そんなの知ってるよ」という人が多いかもしれませんが、人間を対象とする進化生物学の権威であるハーバード大学のリーバーマン教授が言うことだからこそ意味があるのです。そしてそのメッセージは著者の研究結果に裏付けられているものです。
このメッセージは現在自分が主催している研究会のテーマとも直接関連します。
そして、AIやIoTを含めあらゆる分野でデジタル化が進み我々の生活・行動全般に関する知見の進展と共に、良い方向に医療・介護の諸問題を解決する上での一つの大きな思潮の核となることが期待されるといっても過言ではないでしょう。
やはり必読書です。