などと書き出すと安っぽいhowーto本のタイトルのようで響きは良くないが、目下メシアンの「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」中最難曲とされる第6曲天地創造に着手して12日目、その前に手がけた第10番「喜びの聖霊のまなざし」いずれも譜読みからして難儀極まる曲をやってみて到達した結論である。
まず、音楽的にまた自分の手に応じ最も自然な運指を決めること。そして曲の構造を分析すること(アナリーゼ)が大前提。
その上で、実際にピアノに向かう際には絶対に弾き直さずに済む速度で響を吟味し止まることなく弾き続けるのだ。どんなに遅くてもよい。重要なのは音と音の関係を途切らせることなく続けるのだ。
とても根気のいる作業である。
しかしこれこそが大切なのである。
機械的に反復するよりも結果的には遥かに短い時間で曲が自分のものになっていく。
もちろん全曲を両手で通せということではなく、集中力が続く限り、楽節毎、あるいは片手ずつ、全神経を集中してひたすら聴きながらというのがポイント。
決して短期間でモノにしようと焦らないことが肝心である。