コンサルタント=ピアニストはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストが仕事術とピアノと減量と英語と沖縄とかについて語ります

ブラック企業を無くしたい

自分の仕事、コンサルタントという仕事の目的は、かねがね「事業価値の向上」と言っているが、決してこれと同義ではないものの、自分を駆り立てるのは「ブラック企業を無くしたい」という一念である。

これまで勤務した企業は、必ずしも世間的に、明示的にブラック企業に分類される企業では必ずしもないのだが、個人的に親しい同期や同僚、後輩が心身を病み、死の淵に追い込まれた者、自殺を図った者(亡くなった)、過労が原因で病死したりしている。

これらのいずれの場合も、決して企業側が一方的に責を負うべきとは思っていない。ただし、いずれも企業側の努力によって、すなわち経営者の努力によって防げるべきことであったとは思う。

ちなみにいずれの場合も彼らの上司は一切責任を問われていない。

先の電通の事例は氷山の一角どころではなく氷山の頂点の氷のかけらにしか過ぎないかもしれない。

従業員(正規であろうが非正規であろうが)を意図的であれ意図的でないにしろ酷使する(つまり過重労働、過少待遇など)ことによってのみ辛うじて維持できる事業モデル・経営システムを構築している企業が自分にとっての狭義のブラック企業の定義である。これは当然ながら従業員に責を負わせて経営者が責を免れることはできない。

どの領域でどのようなモデルで事業を行なうかを意思決定するのは、それが不作為のものであったとしても経営トップの責任以外の何者もない。

そして、経済が縮小し競合が激化し消費者の嗜好も変化し続ける中、しかるべき時にしかるべき経営意思決定ができない経営者がトップを務める企業は(狭義の)ブラック企業予備軍である。自分の仕事は従前もこれからもこれら企業を予備軍で無くすこと、或いはブラックになってしまった企業をホワイトにすることだ。

青臭く聞こえても構わない。経営者に求められる能力の水準は高まるばかりである。自分にできないなら積極的に謙虚に外部の力を借りるべきだ。そしてそのような経営者の期待にこれからも応えていきたいと思う。