コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

諺を信じるな。

ことわざ諺は必ずしも正しくない。

言葉の災いと言ってもいいものが多々ある。

いくつか例を挙げて説明する。

 

石の上にも三年

これは我慢強く辛抱すれば必ず成功するということわざである。そんなことはない。いや、がまんを奨励することは害悪でしかない。個性を伸ばし尖っていかねば一流にはなれない。嫌なことには本気になれないし、本気になれなければ一流にはなれない。一流でなければニーズはない。

 

魚心あれば水心

これは自分が好意を示せば相手も好意を示すということわざ。甘い。尊敬する中島義道先生もこうおっしゃる:「どんなに誠実に話したって、わかってくれないこともある。どんなにいいかげんに話したって、完全にわかってくれることもある。なにしろ相手は「他者」であり、あなたではないんですから、そんなことはあたりまえです。」(『怒る技術』)。そのとおり。

 

瓜の蔓に茄子はならぬ

これは平凡な親から非凡な子は生まれないということわざ。危険な思想である。出生で運命が決まってしまうなら誰も努力も選択もしないだろう。

 

古来から言われていることが真理とは限らない。

疑ってかかることだ。