コンサルタント=ピアニストはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストが仕事術とピアノと減量と英語と沖縄とかについて語ります

トリフォノフというピアニスト

世界をみれば次々に逸材とされる若手ピアニストが登場するが、その多くは(次々に新星が現れるため)スターダムから姿を消す。

そんな中で輝き続けているのがダニール・トリフォノフ(Daniil Trifonov, 1991/3/5ロシア生まれの26歳、もうすぐ27歳)。

ショパン・コンクール3位、アルトゥール・ルービンシュタイン国際コンクール優勝、チャイコフスキー国際コンクール優勝およびグランプリ(全部門を通じての最優秀者)など国際コンクール優勝・上位入賞多数だが、それでもそれだけでもスターダムに留まり続けることは難しい。

単なる盤石なメカニックではもちろんない。それだけでほとんどどのコンサートピアニストも敵わない水準にあるが、彼は音楽を実に深く読んでいる。自分が師事する(そして尊敬する)恩師2人が口を揃えて褒めるだけのことはある。

たとえばルービンシュタイン国際コンクールのショパンエチュード作品25全曲を聴かれたい。一聴してその完璧無比なメカニックに耳を奪われがちだが、ショパンという天才作曲家が何をこの作品に盛り込んだか、それを余すことなく表現していることがお判りだろうか。陳腐な表現だが彼にとってメカニックはあくまでも手段であって目的ではないのである。機能和声の鉄則にあくまでも忠実に、そして色彩の変化が実に豊かに自然に表現できている。これは一流のピアニストといえども至難の業である。

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前回来日の際には聞き逃してしまったが、次回こそはぜひライブで視聴したい。