コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

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量子力学を学ぶべきか

量子力学はまったく専門でも何でもないのだが、本格的に学ぶべきか目下検討中である。

自分の浅薄な理解では、実はとても基本的なことが解明できていないということなのだが、既に解明されているのであればご存知の方はご教示いただきたい。

とても基本的なこととは、量子の量子たる所以であるところの、粒子と波の双方の性質を示すのはなぜなのか、ということである。

あの最も美しいと言われた二重スリット実験の結果、光源や電子銃を使った場合、砂粒のようなマクロな決定論的に粒子であるものとは異なり、「観測」した場合としない場合とで、粒子的な性質を示す結果と、波的な性質を示す場合に分かれてしまうということである。

とても興味深い現象であるが、では「なぜ」そうなるかを未だ説明できないということである。

量子コンピュータが近年マスコミや科学界を賑わし、従来のコンピュータの性能をはるかに上回る計算能力を量子コンピュータが(ポテンシャルとして)有するようになるため(既に量子コンピュータの名に値するマシンは開発されているが)、インターネットセキュリティの根幹である暗号方式が無効になってしまうといった懸念や、これまで物理的な計算能力不足ゆえに定式化やアルゴリズム開発はできても事実上計算できない問題を解くこともできるという期待も入り混じっている。

さらに興味深いのは、ある1対の量子を仮定すると、一つの量子と別の量子は同期する、しかも如何に遠く離れていても瞬時に同期する、という明らかに光速を超える速さで情報が伝達することも提起され(この現象はメカニズムを解明できているのか?)、量子テレポーテーションが可能であるということの根拠だとまでいう人もいるが、果たしてそうなのだろうか。

量子という微視的スケールでの振る舞いが我々が直感的に理解できるもの、すなわち従来の「科学」的に説明できるものと大きく異なっていることは、物理学者に限らず広く一般的に関心の対象となっている。

以前から大変興味を持っている領域ではあるのだが、冒頭の自分の理解のとおり、これらはいくつかの観察結果から導かれた、あくまでも仮説なのであるとすると、実は量子力学を今学んだところで、その価値はほとんどないのではないか。

そもそも解明できない問題である可能性はないだろうか。

それよりも、この仮説が正しいとした場合に、他の未解決問題、すなわち人間の意識とは?といった問題をどう説明できるかを考えるべきではないだろうか。

「人間の意識の働きに関する量子力学的考察」といった論文を書いてみるか。

 

・・・などと考えて過度に専門的でなくかつ拡がりのある解説を探していたら、「30分でわかる量子力学」という優れたサイトに遭遇した。

www.ryoushi-rikigaku.com

 

ここにはパラダイムシフト、文系への応用、といった示唆がある。

つまり、量子力学は固有の波動関数を求めるというテクニカルな側面を超え、我々の世界観に大きく影響する(というか支配する)近代科学の根幹を揺るがす(揺るがしてほしいと思っている)、人類への恩寵であるといっても過言ではないだろう。

量子力学が何であるか、二重スリット実験の結果をどう説明するのか、ということはむしろ些事である。

人類の進化にとって、いや何より自分の成長のために量子力学が示唆するところを追究(追及ではない)してみようと思う。