コンサルタント=ピアニストはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストが仕事術とピアノと減量と英語と沖縄とかについて語ります

狭小住宅

建築専攻の自分(一級建築士にも合格したが)としては、建築デザインにはこだわりがある。

建築は様々な制約の中で居住を含め様々な要求を満たす最適解を求めるものではあるが、最適解は一意に求まるものでもなくアートの要素も多分にあり(建築の世界では意匠と言う)、だからこそ歴史に名を馳せ名を残す建築家という存在の意義がある。

住宅は建築物の中でも建築家にとって難しくしたがって真価を発揮すべき範疇にあると思うし、超高層ビルマニアの自分もまた好きな分野(建物種別)でもある。

最近アメリカでも人気を博している狭小住宅は、特に都市部において土地のアベイラビリティが限られる日本という環境において磨き抜かれたジャンルである。

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日本の狭小住宅の名作を挙げるとすれば、この2つを外すことはできないだろう。

 

いまや日本を代表する建築家の一人となった安藤忠雄がその名を一躍建築界に知らしめるきっかけとなった「住吉の長屋」である。先の国立新美術館安藤忠雄展では光の教会が実物模型になっていたが、住吉の長屋もこれまで何度か展示会で実物模型が披露されている。ミニマリズムという言葉が流行るよりはるか以前に無駄をそぎ落としたシンプルさと構造美が表現されている。

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もう一つは、これも日本を代表する建築家の一人である東孝光の自邸、「塔の家」である。

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都内のわずか6坪ほどの敷地に建てられたRC(鉄筋コンクリート)造5階建ての家の存在を、建築専攻学生時代に初めて知ったときには、住吉の長屋と同じくらいときめいたものだった。

 

これらはいずれも独立住宅(戸建て)の例であるが、最近アパートやマンション(総称して集合住宅)の狭小住宅が人気を博している。

スピリタスという建築ベンチャーが開発したコンセプトで、徹底的な合理化を設計思想とし、都市部の駅近に住みたいが家賃が高くて手が出ない若い人のニーズを充たすという(従来のジレンマを解消する)良い事業モデルを構築し成功している。

東京でアパート経営するならスピリタス(SPILYTUS)

 

いまの自分には必要は無いが、仮に都心にセカンドルームを確保するとしたらぜひここにしたいと思う。わずか9㎡にシャワー、トイレ、それに寝室として使えるロフトを備えており、ミニマリズム志向の人ならずともリーズナブルな住宅である。

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この企業には、元建設会社勤務でありコンサルタントである自分から見ても、旧い業界慣習が残る建設・不動産業界に一石を投じる新たな事業モデルとして注目している。応援したい。