基本スキルであるロジカルシンキングやフェルミ推定、各種定量分析により高度なファシリテーションやインタビューなどについて述べてきたが、今回は一流のコンサルタントは能ある鷹でなければならないことについて述べる。
そう。能ある鷹は爪を隠すものである。
それはなぜか。
我々コンサルタントがお話をさせていただくクライアントや、クライアントのお手伝いをする上でお付き合いさせていただく方々のほぼ全員はコンサルタントではない。
投資銀行や金融機関、あるいは会計士や弁護士、税理士など専門サービス業の方々ともよくお話をするが、大多数は事業会社の方であったり、個人の経営者であったり、一般の方々であったりする。
それらの方々と打ち解け合うには、才気煥発であることは2の次なのである。むしろそれを前面に出してはならない。
一般論を言えば、人間はロジックを振りかざすのは戦う時である。刀のようなものだ。
有事でないのに刀を振り回す危険人物になってはいけないのだ。
そして、下手に隠して嫌味になってはいけない。むしろ隠し方の方が難しい。
一流のコンサルタントは能ある鷹でなければならない。爪を隠すのも技である。