コンサルの技シリーズ連載12回目は、おそらく最も難度の高い事業撤退についてシンプルに述べる。
特に日本企業相手の難度は高い。
難度が高いということはすなわちコンサルティングのニーズが強くかつコンサルに求められる能力水準も高いため、一流でなければ務まらないし採用されないことを意味する。
事業撤退の意思決定をさせることはM&Aより遥かに難しい。保有バイアスがあり、既得権益があり、社内外の強い抵抗があるからだ。
コンサルティングのテーマとしては新規事業より難しい。チャンスがあることを証明するより無いことを証明する方が難しいからである。
事業環境分析を的確かつ緻密に行なうだけでは到底事業撤退の意思決定には至らない。