必読書である。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/453235773X/ref=ox_sc_saved_title_1?smid=AN1VRQENFRJN5&psc=1
6名の気鋭の執筆者には友人も含まれているのと、何よりこのテーマは日本にとって安全保障と並びに喫緊かつ重大であるからだ。
書名はセンセーショナルだが、内容は極めて科学的・論理的であり、類書にない示唆に富んでいる。
Amazonレビューで主張の異なる学者によると思われる攻撃があるためか評点は低くなっているが、もとよりAmazonの評点はあてにならないので無視してよろしい。
特に第4章「公的医療・介護・福祉は立て直せるか」は、自分の研究会のテーマにも直接関連し、かつ我々国民にとってきわめて深刻な問題である上、筆者の論旨は明快かつ具体的な打ち手が示されているので、政策担当者・官僚には既に遅きに失したと思わず直ちに断行していただかないと困る。
具体的な事例も豊富かつ適切である。
国が異なればシステムも異なるから単純な比較はできないとはいえ、1991年の旧ソ連で何が起きたのか、2011年のギリシャ財政破綻後の医療崩壊がどれほどのものだったかという事実は、きわめてビビッドであり、震撼する内容である。