コンサルタント=ピアニストはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストが仕事術とピアノと減量と英語と沖縄とかについて語ります

国連英検特A級二次試験受けてきました

昨日7/8は2018年第一回国連英検A級特A級の二次試験でした。

一次試験の合格通知と共に送られてきた二次試験の案内にある時刻と試験会場に10分ほど早めに着き、受験票と身分証を提示して受付完了。

会場は新宿の宝塚大学東京校でした。

受付時間の10:15から控室の大教室で待つこと40分。やっと受験番号が呼ばれて別の階の試験室前で待機。前の方が試験室前の椅子で待っています。

前の前の受験者のインタビューがかなり聞こえてくるので、「あ この質問はタフだな」とか考えていると緊張感が募ります。

面接時間は15分と聞いていましたが、前の人もその前の人も17分はかかっていた気がします。

面接後には試験官が採点票に採点するのでその時間も合わせると一人20分はかかっています。

そしてやっと自分が呼ばれました。

試験官は2人で、1人は米国人、もう1人は日本人で元国連大使だそうです。

まずは自己紹介。名前、仕事、趣味など簡潔に説明します。いつもSkypeレッスンでやっているのでこれは慣れています。

Interview sheetに書いたことについて質問はなく、ただなぜ国連英検を受けたのかと聞かれたので「現代において国連の意義と役割は一層重要性を増しており、国連の活動について学び直すのによい機会であると考えた」とだけ答えました。これはあまり良い回答ではなかったかもしれませんが、本心を流暢に答えられたのでスタートとしては良かったと思います。

 

本編での質問はなかなかタフでした。たとえば次のようなことを聞かれました(順不同):

  1. 先日のシンガポールでの北朝鮮と米国の首脳会談をどう評価するか?
  2. 米中貿易の緊張における国連の役割は何か?
  3. 国連の組織はこのままでよいか?
  4. 広がる所得格差を国連はどう対処すべきか?
  5. AIが仕事を奪うという人もいるがどう思うか?BI(ベーシックインカム)を導入すべきか?国連がすべきことは何か?

など。

1点目については、米国が求めた非核化について短い合意文書には非核化の手法も時間軸もKPIも明記されていないので基本的には無意味であり、せいぜい象徴的な意味しかない。あるとすれば国際情勢に疎い日本人の意識を少し高めた程度、と答えました。また、ここから発展して「北朝鮮をめぐる情勢の将来は楽観できるか?」と聞かれたので、「まったく楽観できない。北朝鮮がdenuclearizationを受け容れる等あり得ない。米国は一方で東アジアにおける緊張を実際には軍産複合体(military-industry complex)の圧力もあり維持しなければならないため、この地域における問題解決は難しいだろう」と即座に答えました。これについては審査官二人とも大きくうなずいていました(答の正否が得点につながるとは思えませんが、よい議論になった点は評価されることでしょう)。

2点目については、大国間の取引に直接介入できなくとも、国際ルールを設定することや相剋する国の利益を議論する場としての重要性は存続する、と答えました。国連の第一の役割はtown meeting of the worldであり唯一無二の存在であると。トランプ大統領自国第一主義については、「率直に言って(Qute frankly speaking)まったく現在のビジネスにおける多国分業を理解していない。彼の発言はunpredictableでsporadicだが、それにしても例えばAppleiPhoneの精密部品の一部が日本で生産されていたり、重要なrare metalは中国産だったりと、既にpurely made in Chinaとかpurely made in USAなどということは自動車においてもそうだが旧い考え方なのであって、まったく意味を成さないどころか世界経済にとってマイナス以外の何物でもない」と例を挙げて説明しました。自分が関わっている仕事から見て重要な問題なので、具体的に答えられたことは良かったと思います。

3点目については、組織を大きく変える必要は無いが、あまりに専門分化し巨大化し複雑化しているので、たとえば2005年のDelivering as Oneイニシアチブを再訪すべきではないか、その意味で、史上最もオープンに選出された現国連事務総長のアントニア・グテーレスの施策の方向性は良いと思うし大いに期待している、と答えました。

4点目については、自分が尊敬する人物にJack Welch(GEのかつてのCEO)と書き、「なぜ尊敬するのか」と聞かれたので、「あれだけの大企業において短期間に改革に成功したのは彼をおいて他にいないから」と答えたところ、「ジャックウェルチはかなり高額の報酬を得ていたが、拡大する所得格差についてどう思うか」からの延長ですが、はっきり言って大企業のCEOの所得に対して国連が何ができるわけでもすべきでもないので、諸国間や国の内部における貧富の格差に問題を一般化した上で、まず国連はその実態を明らかにし広く知らしめることが重要である、という模範的な回答にとどめました。

5点目については、まずAIが仕事を奪うのでBIを導入する、というのは実際にAIが多くの仕事を奪い失業者が大量に発生するのであれば考えられる方策ではあるものの、自分の意見としては早晩そのようなことはそもそもAIやロボットがとても「スマート」とは言い難く、工場で働くパートのおばさん達の方がよほどスキルが高いことを例として挙げつつ(ただしその一方で銀行のバックオフィスの間接業務のようにルーチンで標準化された仕事はAIにやらせるべき)という回答としました。BIについては意見を述べませんでしたが、そもそも「AIで仕事を奪われるという説に疑問あり」と最初に述べたので、審査官の質問の意図を理解していないということにはならないはずです。というかこの時点ですでに時間を超過していたので、回答は短めにしました。

 

評価項目は1.質問の理解、2.スピーキング力(発音、流暢さ等)、3.コミュニケーション力(質問に対する応答)、4.知識、それぞれを10段階で評価し、例年だと6点前後で合格ということですが、詰まることなく自分の言葉でスムーズに答えられ、かつ自分回答から発展して議論もできたのでコミュニケーションのポイントも高くなっていそうですし、自己評価では十分行けたのではないかと思います。

結果が出るのは8月中旬だそうです。