コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

あいまいさを受け容れる

あいまいさを受け容れることは難度の高いスキルである。

説明できないこと、予測がつかないことは耐え難い。

説明できないことが気持ち悪いから、両断論法に陥りがちである。

白か黒か、善か悪か、敵か味方か。

判断基準が一つでない場合もあるし、白か黒か善か悪かとは一概に言えない問題もある。

それを人は嫌う。したがって白か黒に決めつける。これが両断論法。あるいはグレーだという。グレーという色にはグラデーションがあるがとにかくグレーと決めつける。これも曖昧さの回避である。

ステレオタイプもそう。自分の乏しい経験や勝手な基準や思い込みで「あの人はこういう人」と決めつけること。あるいは疑心暗鬼も同類だ。

予測ができないことも気持ち悪い。なので経験則や各種法則が用いられ曖昧さを回避する。

或いは「予測不能」と決めつける。

知的な態度とは両断論法でも回避でもなく、あいまいさと向き合い、どうあいまいなのかなぜあいまいなのかを客観的に捉えること。

これは簡単なことではない。

それだけにあいまいさを受け容れるスキルは価値がある。そのスキルを持った人間は賢明である。