コンサルタント=ピアニストはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストが仕事術とピアノと減量と英語と沖縄とかについて語ります

テクノロジーは生産性を上げない

ここだけの話、先端テクノロジー好きなクライアントにひとつのアイデアとして提案はしたものの、本心ではテクノロジーは生産性を上げないと思っている。

AIだのIoTだのブロックチェーンだの量子コンピュータと盛り上がってはいるが、いずれも未だ端緒についたばかりであり、しかもそのほとんどの活用は(少なくとも現時点で考えられている範囲では)、決して「生産性」(これまでの投稿の定義を参照)を上げるものではない。

最近提案したのはAR(拡張現実)を用いたバーチャル会議である。ホログラムなどを用いて参加者そのものが3Dでまるでそこにテレポーテーションしているかのように集い、議論を戦わせることができるもので、もはや技術的には実現してしまっている。

昨日MicrosoftSharepoint Spacesについて聞いたが、未だデモ段階で価格も未定ということではあるが。

しかし一方で、先日ある米国人と議論したとき、「そんなもの意味あるのか。そもそも会議なんて特に日本企業では意味のないものばかりではないか。そんなものをわざわざバーチャルでやる意味があるのか」と鋭い指摘。

そう。ほとんどの会議は無意味である。本来会議は会って議論するものである。しかも議論の為の議論ではなく、新たな付加価値を創出するための議論である。単なる報告、情報共有のため(メールで十分なのに)に形骸化している会議が如何に多いことか。

組織能力は会議体を軸とするオペレーティングメカニズムで大きく左右される。下手くそなファシリテーション、過剰な無意味な資料作成、これらでどれだけ無駄な時間が毎日膨大に費やされていることか。

なぜこの状況が放置されているか。それはそもそもどの企業も実は生産性などに興味はないのである。そんことより儀式を重んじるからである。昔も今も。

生産性を上げ本当に必要なのはしたがって生産性を上げたいと本気で思うことなのだ。テクノロジーなどではない。もちろんテクノロジーは貢献はするが、原動力ではない。そこを間違えてはいけない。