コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

ショパン前奏曲集作品28⑱アゴーギク

研究は続く。

最も嫌われる演奏は、「自分勝手」に聴こえる演奏である。自分勝手に聴こえる理由はいくつかあるが、テンポの揺らし方に説得力がない、すなわちやり過ぎたり、遅くすべきところで遅くしない、速くすべきところで速くしない、ことはかなりマイナスになる。

ショパンの楽曲を美しく演奏するには、ルバートやアゴーギクが欠かせないが、如何なる根拠をもってどの程度のルバートやアゴーギクとすればよいかは自分の「感覚」に頼ってはなかなか難しく、自分勝手な演奏になりかねない。

そんな場合、たとえば尚美学園大学芸術研究第27号(2017年)に掲載された前田拓郎氏の論文「F.ショパンのピアノ演奏におけるアゴーギクの効果. -24の前奏曲 作品28を例として-」はアナリーゼの大いなる助けとなる。

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 アゴーギク(独:Agogik)は、厳格なテンポによらず、速さを微妙に変化させることによって、音楽に表情を与えること(緩急法)、とこの論文に定義されている。

アゴーギクは楽譜上に明示されていないので、演奏者の解釈に頼ることになるので、その解釈が正しいものであるか否かが重要である。

この論文は、楽譜からいかにアゴーギクを正しく解釈するかのヒントを与えてくれており、具体的に1番、6番、11番、13番、14番、15番、16番、22番、24番につき譜例付きで解説してくれている。

結論としての解説をまとめると以下のとおり:

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