コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

ショパン前奏曲集作品28(31)こんな演奏は好きになれない(1)

これまでショパン前奏曲集作品28は、ライブ、音源(CD、Youtube)で50人超のプロ、アマ(アマといっても国際コンクールがほとんど)の演奏を聴いてきたが、かなり高い水準の演奏であっても、どうしても気になってしまい好きになれない演奏があるので、どういう演奏が好きになれないかを、自戒を込めて述べてみたい。

どう弾くべきか、誰の演奏が素晴らしいか、については既に多く書かれているが、悪い演奏について書かれているものは寡聞にして知らない。

 

1番 ハ長調

  • 左手と右手が一体になっていない演奏。バスからの一つのうねりになっていてほしい。
  • 盛り上げすぎる演奏。あくまでも24曲で構成される大曲のイントロとして位置付けてほしい。

2番 イ短調

  • 左手の内声と外声のバランスが悪い(バランスが崩れる場合も含め)演奏

3番 ト長調

  • テンポが速すぎる演奏
  • 左手の表情が豊かすぎる演奏
  • ペダリングが厚い演奏
  • 右手の複々付点が甘い演奏

4番 ホ短調

  • ソプラノを歌うあまり左手がつられてしまっている演奏(ショパンは右手はルバートしても左手は常に正確にタクトを刻むよう指示しているはず)
  • 和声進行に伴う色彩の変化に乏しい演奏

 

次回は5~8番について書く。