コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

ショパン前奏曲集作品28(42)最近のレコーディング(1)Christian Budu

これまで聴いていた音源に限定せず、最近のレコーディングで自分の好みに合うものはないか探している。

グラモフォンが昨年アップデートしたTop 10 Best Chopin Recordings (2017 update)の第9位にChristian Buduというピアニストのショパン前奏曲集作品28全曲がランクされている。

Top 10 Chopin recordings (2017 update) | gramophone.co.uk

CDを聴くべきところではあるが、なかなか落ち着いてCDプレイヤーを聴く時間がないので、YouTubeで検索したところ、このピアニストの演奏を発見。CDとは違うかもしれないが、このピアニストのスタイルは確認することができるであろう。

www.youtube.com

4年前クララハスキル国際コンクールを制覇したというだけあって、ソリッドなメカニックで余裕をもって弾いているところは良い。

1番はテンポがやや速過ぎか。2番、4番、6番など抒情を湛えていてよいし、5番や8番、11番、14番も他の多くのピアニストより遅めのテンポで(自分にとっては適切な)弾いていて好感がもてる。

16番は、デュナーミクもつけており、一本調子に弾かれがちなこの曲に表情を与えている丁寧な演奏。

難曲の19番も自然な呼吸で余裕をもって弾いている。よい。

24番もたっぷりとうたい、決然とよどみない安定感のある演奏。

全体にミスタッチが多いとはいえ、いい演奏に出会った。やはり探してみるものである。