曲の冒頭から緊張感・不安定間の強い属9の和音で始まり、これが曲の過半を支配する。
最初はヘ短調、次に下属調のロ短調に転調するが、解決せず、やはり属9である。が、ここはしかし転調するので色は変えなければならない。属9だからといってひたすら同じテンションでいいということではない。
8小節目は22連符だがここはできるだけ拍を正確に弾きたい。全体的にレシタティーヴォ調ではあるが、やはり拍感は大切であり、変に流れてしまうことが無いよう、節度を保って弾きたい曲である。
そしてユニゾンはどちらかの声部がもう一方の声部の足を引っ張ることのないよう十分に留意する。これは14番と同じポイント。