コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

ショパン前奏曲集作品28(75)オーケストラ編曲版(その6)

前回(その5)に引き続き、Jean Francaix編曲によるショパン前奏曲集作品28オーケストラ版の個人的な評価を書いてみる。今回は21番から24番まで(21番は32分37秒から))。

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第21番変ロ長調:弦楽がメイン。Ges durに転調するところで木管にバトン渡すと思いきやそのまま弦楽。このまま弦楽で行くと思いきやCes durでフルートが出現。粋な編曲である。

第22番ト短調:前半は弦楽パートの掛け合い、中間部は金管が主役に、コーダはTuttiという管弦楽法の基本のようなストレートな編曲。よい。

第23番ヘ長調:高音部の十六分音符のパッセージはフルート、低音部はファゴットで牧歌的な雰囲気を醸し出しつつ主旋律は弦というイメージどおりの編曲で気に入った。

第24番ニ短調:この曲の持ち味である切迫感焦燥感と高速パッセージが音を省いているところがオーケストラ編曲ではやや失われてしまっているのが惜しい。他の曲は多くのピアニストの演奏(速すぎる場合が多い)より緩めのテンポで良いのだが、24番は一気呵成に速めに弾いてほしいところ。惜しい。