ここのところプロのピアニストのコンサートで立て続けに失望したため、これからはバイオリンやシンフォニーのコンサートに限ると思っていたところに、4人の気鋭の日本人若手ピアニストである實川風氏、黒岩航紀氏、務川慧悟氏、小林海都氏による、リスト1番、バルトーク3番、サン=サーンス5番、プロコフィエフ3番という、選曲の妙も併せ持った企画に惹かれたのであった。
これはプログラム。
リスト1番演奏後に弦が切れるアクシデントを即興トークで間を持たせるというイベントはあったものの、いずれもピアノとオケの掛け合いが楽しい(ピアノばかりにならない)曲を2台ピアノならではの難しさも踏まえた上で実に息の合った、互いに刺激し合っていることも充分に汲み取れるエキサイティングなコンサートで、久しぶりにピアノコンサートを楽しめた。
個人的にはバルトーク3番とサン=サーンス5番が好きなのだが、同じピアノでも個性のある響とスタイルを見せていた。
彼らの今後の活躍にますます期待したい。