コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

ショパン前奏曲集作品28(77)最近のレコーディング(4)Emmanuel Despax

 先日投降した最近のレコーディング以来、ひさしぶりにApple Musicでショパン前奏曲集作品28の音源を検索したところ、新たに追加されていた。フランス人ピアニストEmmanuel Despaxの2017年の演奏である。

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 ちなみに前回投降したレコーディング評はこちら:

 

jimkbys471.hatenablog.com

 

 

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Emmanuelの演奏を1番から24番まで通して聴いてみたが、ほとんど違和感がない。

丁寧に音楽を作っていることがよくわかる。特に17番。

あえて難を言わせていただくとすれば、曲間の間の長さである。たとえば19番と20番。ここは個人的にはattacaであるべきだと思うが、しかしそう作曲者が指示している訳ではないので、あくまで主観である(しかし主観は重要)。

もう一つ、かなりの実力者だとは思うのだが、24番の右手の高速パッセージが遅れ気味になっているのが気になる。曲のテンポ設定自体は遅すぎもせず速すぎもせずよいのだが、高速パッセージの小節がいずれも結果としてritになっているのは惜しい。

しかし全体としてはこれまで評させていただいた4つの音源の中で個人的に最も高く評価したい。ナチュラルで丁寧、かつメカニックを決して前面に出すことのない演奏である。