コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

ショパン前奏曲集作品28(88)イエルク・デームスのアドバイス(3/3)

前回に引き続き、イエルク・デームス誌上レッスンより各曲の重要ポイント。

今回は17番から24番まで。

第17番 変イ長調: 65小節から11回もfzで弾くAsの音は左手でオクターブを弾く形で5の指だけ音を出します

第18番 へ短調: 伸ばした指の付け根、手首から打鍵すればピアノのハンマーを動かす為により長い梃を使ったことになります。これが力です。ショパンラフマニノフを弾く時にはこうした力が必要です。

第19番 変ホ長調: ゆっくりさらうのではなく、テンポ通りにさらいます。決して遅くしません。おそいテンポで1時間も練習したら、この曲の美しさを失ってしまいます。テンポ通りに完璧に弾くのですから、2小節か4小節位で充分です。それが美しく弾けたら、今度は全然別の曲をさらいます。次の日にまたその先を同じやり方で練習します。

 

第20番 ハ短調: grandioso(壮大に)に弾く曲です。たっぷりと大きく弾き始めます。フレーズの終わりと次のフレーズの間に、わずかな息つぎをします。

第21番 変ロ長調: この曲はカンタービレです。前もってペダルを踏んでおいて弾きます。メロディは十分に歌ってください。曲想として、ただ”Cantabile”だけが記されているのは他に見たことがありません。歌うことが何よりも大切だということです。

第22番 ト短調: 30小節目に、”piu animato…”とあります。「ライオンが大きな口を開いて後から飛びかかってくる….”と思って弾くと速く弾けるでしょう。

第23番 へ長調: delicatissimoと書いてあります。この曲の性格です。美しいと感じる音はどの音だろうか?1小節目の右手のD音です。付加6度の音で印象主義の音楽ではよく使われる音です。

第24番 ニ短調: 55小節の3度を速く弾くことは誰にとっても難しいのですが、ここで遅くなることは許せません。