どの曲にも(好きな曲に限定されるが)自分が言うところの「鳥肌ポイント」がある。
この箇所を素晴らしく弾くと鳥肌が立つからそう名付けている。
必ずしもその曲の「ピーク」とは限らない。
作品28の各曲について、鳥肌ポイントがどこか、そしてなぜそうなのか、を6回に分けて解説する(一度に24曲分書くのは大変なので)。
今回は17番から20番まで。
第17番 変イ長調
箇所: 65小節目
理由: 再現部だがここから11回続くバス音Asの鐘の音に遠くから旋律が聴こえてくるかのよう。
第18番 ヘ短調
箇所: 8小節目
理由: 高らかに朗々としかし奈落の底へと落ちていくようなユニゾンの下降音型のパッセージの迫力。
第19番 変ホ長調
箇所: 16小節目
理由: mollに変わるかと思いきや次にGes durへ移行する和声のゆらぎが何とも美しい。
第20番 ハ短調
箇所: 5小節目
理由: 場ががらっと変わり遠くから聴こえてくるコラール。