「人生がときめく片付けの魔法」に啓発され、8年ぶりに所有物を大々的に一掃していると、これまでの発想である「これは捨てると後で後悔するかも」「いつか役に立つかも」と思って捨てられなかったものが、「ときめくかときめかないか」の基準で判断すると捨てられるものが多いことに気づいた。
そんな中、かつて大量に購入した自己啓発本を一気に捨てることにした。
自己啓発本を購入するということはある意味自分に不足を感じている、自己否定していることになるので、持っていること自体、捨てられないこと自体が自己否定になるという考えに至り、一気に捨てることにした。
50冊ほどある(カーネギー、マーフィーなども持っている)中、斉藤孝のこの本が目にとまった。
これは少し「ときめく」本なので、他の本は開くことなく、中身も見ずに捨てるが、この本だけはここに書かれている内容を目次だけ(でよい)引用することにした。
- 坂口安吾「善いことも悪いことも自分一人でやるんだ」
- 岡本太郎「あれかこれかとなったらマイナスを選ぶんだ」
- 黒澤明「その馬!もっと芝居しろ!」
- 宇野千代「もう一度、雨戸を叩いたりして、男を呼んだりはしないで下さい」
- 寺山修司「自分の母親に『姥捨山につれていくぞ』といってごらんなさい」
- 立川談志「酒は『人間というものは元々駄目なもんだと教えてる』んだよ」
- 瀬戸内寂聴「銀行だって利息がつかないこの時代に、なんで愛に利息がつきますか」
- アントニオ猪木「馬鹿になれ とことん馬鹿になれ」
- 本田宗一郎「能ある鷹は爪を隠すというのが大嫌いなんだ」
- サリバン先生「だめ、だめ、ヘレンはいけない子だ、先生は悲しい」
- 星一徹「飛雄馬よ不死鳥となれ!」
- 小林秀雄「僕は理想なかったよ。それが君への答えだね」
- マリア・テレジア「あなたを待っているのは途方もない不幸だけ」
- いかりや長介「みんなで一緒に古びていこうよ」
- 親鸞「地獄は一定すみかぞかし」
- 松下幸之助「まず汗を出せ、汗のなかから知恵を出せ」
- 幸田露伴「薪割りをしていても女は美でなくてはいけない」
- ニーチェ 「君は友にとって、超人を目ざして飛ぶ一本の矢」
- ジャンヌ・ダルク「なぜって本当に私は神から遣わされたのですから」
- 森鷗外「人間は親から貰った顔のままではいけない」
- ナポレオン「一切の努力は平和によって君臨することに向けられるべきである」
- 吉田松陰「学とは、書を読み古を稽ふるの力に非ざるなり」
- 正岡子規「近来和歌は一向に振ひ不申候」
- 野ロ晴哉「病気になったり治ったりしながら人間は寿命を全うするのです」
- ドン・キホーテ「でたらめと見えながら、そのじつすべてが反対にできている」
- 沢庵「おまえの肚-性根-根本の考えかたが間違っている」
- 下村湖人「悪魔の足だ、きれいになるはずがない、と思うのが不信だ」
- トルストイ「歩いている道そのものが不確実なものだといわれましょうか?」
- 今東光「友達なんて要りゃあしないよ」
- 内村鑑三「どんな禍も最後には善に終わる」
- 升田幸三「チェスで取った駒をつかわんのこそ、捕虜の虐殺である」
- 大島渚「君たちはいったい大学で何を学んだというのだ」
- マザー・テレサ「三百万ドルやると言われても、今の仕事はしません」
- 淡谷のり子「それは物真似で、歌ではありません」
- ジョン·レノン「戦争になったら兵隊全員ズボンをおろして戦ってみなよ」
- ミリエル司教「この銀の器は正直な人間になるために使うのだよと」
- 市川房枝「個性の完成といいましょうか、人格の独立といいましょうか」
- 浮浪雲「富士山に登ろうと心に決めた人だけが富士山に登ったんです」
- 西岡常一「堂塔建立の用材は木を買わず山を買え」
- 矢野正五郎「生の生たるを知るこれが柔道だ」
いくつかの言葉は直感的に理解できるものなので、じっくり味わうに値する。
この本は当面捨てないでおこう