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ヨハネの黙示録を理解する

The Bible Projectの動画を引き続き移動中に見ています。

新約聖書の最終巻はRevelations。日本語ではヨハネの黙示録と呼ばれています。

黙示録は英語のRevelationsの訳ではなく、ギリシャ語のタイトルであるアポカリプスの訳です。

この巻が書かれたのは紀元1世紀と言われていますので、2,000年近く前ですが、ヨハネという人がアジアの7つの教会に神のメッセージを伝える下りから、最後に「新エルサレム」という天と地が一つになった平和と調和の国が建てられるまでが22章にわたって書かれています。

The Bible Projectは、各巻のストーリーを一つの図(infographic)にまとめているところが見事です。

黙示録を一枚にまとめたスクショがこれです。

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全22巻は前半11巻と後半11巻に分かれ、各章のハイライトやキーワードがイラストと共に示されているのが白眉です。

また、ヨハネの黙示録に関しては、千年王国アルマゲドン等、歴史上様々な解釈がなされているところについては、The Bible Projectはあえてどの解釈を支持するということもなく、原書に忠実に客観的に要点を述べているところが良いところです。

前半の8~16巻では、3セットの7つの審判、すなわち七つの封印(これを子羊だけが解ける)、七つのトランペット(ラッパ)、七つの杯(神の怒りで満たされている)が出てくるのですが、どうしてもスクリャービンの白ミサの総小節数343(=7x7x7)との対応を思わずにはいられません。

また、ヨハネの黙示録は聖書の中で唯一預言的な性格を有する巻ということですが、これについても様々な解釈があるようです。

古今東西ヨハネの黙示録を題材に多くの小節、映画、絵画などが作られているのもこの巻のドラマティックな内容からしてまったく不思議ではありません。

大体あらすじは理解できたので、とっつきにくかった英文の原文を読んでみたら、割とすんなり情景を想像しつつ読むことができました。

それにしてもこれは激烈な巻です。

天使がラッパを吹くと星が落ちてくるとか、神の怒りに満ちた杯を傾けると太陽の1/3が欠けるとか、海が血になり海中の生物が絶滅するなど、SF映画など目ではありません。

そして最期には天と地が統合した、2,220km立方(そう。平方ではなく立方)の新エルサレムが出現します。

聖書はドラマティックです。