昨日6/5にアンドリュー・タイソンのリサイタルに行ってきました。
会場は代々木上原にあるこじんまりとしたムジカーザ(Musicasa)。指揮者の井上道義さんのお宅併設の、サロンコンサートにはぴったりの規模のホールです。
自分もここで弾かせていただいたことがあります(10年ぐらい前、スクリャービンのピアノソナタ4番を弾きました。
アンドリュー・タイソンはゲザ・アンダ国際コンクール優勝などで既にかなり有名な若手ピアニストですが、自分は何より彼のショパン前奏曲集作品28の演奏を評価しています(以前このブログで辛口な評価をしましたがあらためました)。CDも出ています。
ラベルの鏡、スクリャービンの3番と10番のソナタも録音していますね(これは知らなかった!聴かねば!)。
プログラムはFクープラン、メシアン、リスト、レスピーギ、ショパンと多様性豊かな選曲。
Fクープランがシャミナードに入れ替わってはいたが、主張がはっきりした揺るぎない演奏。
一流のピアニストらしく音の尻尾が美しい。
チラシには「22世紀のピアニスト」とあるが、今世紀はウケないという意味なのかっ⁉️
それにしても今回のプログラムの白眉はメシアンの20のまなざしからの3曲(11番、13番、15番)。
とっつきにくいメシアンのまなざし全20曲の中でもわかりやすい3曲ではあるものの、彼はそれをさらにわかりやすく色彩豊かに料理してみせた。
その3曲の中でも特に最初に弾いた11番がよい。神の主題と夜空の星のきらめきを鍾乳石の輝きで見事に絡ませていた。豊かなイマジネーションと繊細なコントロールで緻密に組み立てられた音楽であった。
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