コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

井上ひさしさんの言葉

戦略コンサル時代の友人で、今は学者としてまた政策プロデューサーとして八面六臂の活躍をしている彼が先日SNS座右の銘のひとつとして井上ひさしさんの言葉を引用していた。

むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをおもしろく
おもしろいことをまじめに
まじめなことをゆかいに
そしてゆかいなことはあくまでゆかいに

「むずかしいことをやさしく」だけでも言うは易く行うは難しであるが、コンサルタントはまずこれができなければならない。
そしてこれには上記のように続きがあるのである。

これを自分の仕事に当てはめてみると、やるべきことが見えてくる
むずかしいことをやさしく、とは、複雑な事業環境のダイナミクスの本質を捉え、テクニカルな言葉ではなく、相手に判ることで説明する。
そして、その判りやすい説明は実に含蓄の深いものでなければならない。すなわち、単に単純化したことや、ありきたりのパターンではなく、洞察が無ければならない。
そしてその洞察を、決して批判的になったりしないよう、相手に興味関心を持ってもらうように伝える。
かといって奇を衒ったりするのではなく、あくまで真摯に誠実に伝えるのである。
さらに言えば、それを伝えることで相手も自分もハッピーになれるように。もっともっとハッピーになれるように。

これは音楽においても(演奏でも作曲でも)言えることだと思う。

井上ひさしさんの言葉はやさしくふかくそしてとてもおもしろい。