コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

【良書チェック】データ・ドリブン・エコノミー

主宰している社外研究会のテーマに直接関連する書籍を発見した。これはチェック必須である。

データ・ドリブン・エコノミー デジタルがすべての企業・産業・社会を変革する 単行本(ソフトカバー) – 2019/4/4 森川 博之 (著)
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著者は東大工学系大学院教授の森川先生。最近デジタル・エコノミーについて各誌に寄稿されている方である。
ジャーナリズムで喧伝され、データ経済、データエコノミー、デジタル・エコノミーなど定義が曖昧なまま称されているが、森川氏は「はじめに」で用語と定義をこう書かれている(そう、定義は重要)。

データ・ドリブン・エコノミー(データ駆動型経済)とは、リアルな世界から集めたデータが新たな価値を生み出し、あらゆる企業・産業・社会を変革していく一連の経済活動

そしてこの定義に先立ち、ここにおいて主役であるのはあくまでも「リアルなデータ」であるとも言われている。

現時点であたかも世界が激変するように巷間では言われているが、森川氏はそう単純に決めつけてはいけないと注意を喚起している。
データ・ドリブン・エコノミーは急に立ち上がったものでも、また完成したものでもなんでもなく、過去20年の「助走期間」を得て、これから「飛翔」していくが、どのように変わっていくかは予見不可能である、と。
そのとおりだと思う。
テクノロジーに関しては、飛行機も、電話も、蓄音機も、インターネットも携帯電話も、かつてそれが世に浸透し生活を変える以前は、的外れな予測が支配的だったものばかりだ。
だからこそ「常識を疑え」という。先日の自分の投稿に通ずる。森川氏と一度議論してみたい。